
ドル円レポート:金利低下とタカ派FOMCの狭間で揺れるドル円:3日ぶり反落の舞台裏
ニューヨーク市場:米財務省の国債買入増額ショック! 金利急低下でドル円158円割れ寸前の急落劇
米財務省が長期債市場の流動性支援オペ(Buyback)について、1回あたりの実施上限を従来の20億ドルから「40億ドル(2倍)」へ引き上げると発表。米国債の需給改善期待から米10年債利回りが4.63%台まで急低下し、為替市場では全般的にドル売りが加速、ドル円は一時158.04円付近まで下落した。
売り一巡後は、7月FOMC議事要旨で「インフレが鈍化しない場合の追加利上げの必要性」が示されたことや、米20年債入札がやや低調だったことから米金利が下げ幅を縮小。ドル円も158.61円付近まで買い戻されたものの、引けにかけては上値が重く、158円台前半へ押し戻されて取引を終えた。
本日20日のアジア時間:158.00円の節目攻防と米経済指標が焦点
本日アジア時間、昨日からのドル売りが継続し、ドル円は158円台前半で推移している。大台の158.00円付近では押し目買いも見込まれるが、米金利低下トレンドと主要通貨に対するドル安が継続する場合、157円台後半への下値拡大に警戒が必要だ。
今夜は「米新規失業保険申請件数(予想21.0万件)」および「8月フィラデルフィア連銀景気指数(予想25.0)」に注目。労働市場の減速や景況感の悪化が示されれば、一段のドル売りを誘発するトリガーとなり得る。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
