
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年8月18日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也
目次
▼17日(月)の為替相場
(1):日本GDP 予想を下回る
(2):中国小売売上高 予想を下回る
(3):米大統領「延長する意向はない」
(4):イラン当局者「覚書に基づく合意を履行しなければ、攻撃を実施」
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:160円突破を試す可能性/ ▼注目の経済指標・イベント
17日(月)の為替相場

期間:17日(月)午前7時00分~18日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本GDP 予想を下回る
日本4-6月期国内総生産(GDP)・一次速報は前期比年率+1.1%と市場予想(+2.0%)を下回ったものの、3四半期連続のプラス成長となった(1-3月期+1.9%)。GDPの半分を占める個人消費は±0.0%(-0.02%)となり、わずかながら8四半期ぶりのマイナスとなった。また、企業の設備投資は-1.2%で2四半期連続のマイナスだった。
(2):中国小売売上高 予想を下回る
中国7月小売売上高は前年比+0.6%と市場予想(+1.5%)を下回った。同鉱工業生産は前年比+4.5%だった(市場予想+5.0%)。
(3):米大統領「延長する意向はない」
米国のトランプ大統領は「イランに関しては、急いでいない」と発言。また、イランとホルムズ海峡の管理方法を巡って交渉をしているオマーンに対して、「邪魔をすれば、徹底的に爆撃する」と語った。トランプ大統領はその後、形式上この日期限切れを迎えるイランとの戦闘終結に向けた覚書に関する暫定合意を「延長する意向はない」との見解を示した。
(4):イラン当局者「覚書に基づく合意を履行しなければ、攻撃を実施」
ロイターは、イラン当局者の話として「米国が数週間以内に戦闘終結に向けた覚書に基づく合意を完全に履行しなければ、イランはホルムズ海峡とその周辺地域で緊張を高め、攻撃を実施するだろうと警告した」と報じた。また同当局者は「これは今後の米国との協議に向けた前提条件だ」とも語った。
17日(月)の株・債券・商品市場
日経平均: 69220.25 △506.45
豪ASX: 9073.175 ▼42.040
上海総合: 3982.654 △55.477
英FT: 10720.30 ▼29.81
独DAX: 26338.61 ▼101.70
NYダウ: 53459.78 ▼272.63
日10年債: 2.921 △0.029
豪10年債: 5.0428 △0.0363
英10年債: 5.060 △0.023
独10年債: 3.221 △0.017
米2年債: 4.1753 △0.0062
米10年債: 4.7219 △0.0297
NY原油: 84.50 △2.10
NY金: 4473.70 △36.40
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 158.500 ~ 160.200
ユーロ/円: 183.900 ~ 185.500
ポンド/円: 215.100 ~ 216.900
豪ドル/円: 112.900 ~ 113.800
ドル/円の見通し:160円突破を試す可能性
昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%上昇。一時159.60円付近まで上昇して日米協調円買い介入が行われた先月31日以来の高値を付けた。アジアタイムには158.80円台へと弱含む場面もあったが、NYタイムは中東情勢をめぐる不透明感を背景に原油価格が上昇する中、ドル買い・円売りが優勢だった。なお、原油価格の上昇は日本の貿易赤字拡大につながることから円安要因として市場に認知されている。6月まではホルムズ海峡の封鎖に伴い輸入量が限られたため原油価格が上昇しても貿易赤字は大幅に増えなかったが、7月以降は中東産以外の輸入増加が見込まれることから赤字が拡大する公算が大きい。実際、今週20日に発表される日本7月貿易収支(通関ベース)は6490億円の赤字が予想されており、赤字額は6月の4069億円から膨らむ見通しだ。原油価格が現状水準で高止まりすれば8月の貿易赤字はさらに拡大することになろう。こうしたファンダメンタルズ由来の円売り圧力を、日銀の利上げ期待で抑え込めるとは思えない。トランプ米大統領がイランとの戦闘終結に向けた覚書を延長しない考えを示し、オマーンに対しても爆撃を辞さない姿勢を強調する中、本日も原油価格の上昇が続くようなら、ドル/円は節目の160円突破を試す可能性があると見ている。
注目の経済指標・イベント
08/18 (火)
15:00 〇 (英) 4-6月失業率(ILO方式)
15:00 〇 (英) 4-6月週平均賃金(除賞与、前年比)
15:00 〇 (英) 7月失業保険申請件数
15:00 〇 (英) 7月失業率
18:00 〇 (独) 8月ZEW景況感調査
18:00 (ユーロ圏) 8月ZEW景況感調査
20:45 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演
21:30 (米) 7月住宅着工件数
21:30 (米) 7月建設許可件数
22:15 (米) 7月鉱工業生産
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
