
ドル円レポート:米小売不振による急落から一転、原油高・米金利上昇で159円台へ持ち直し
ニューヨーク市場:米指標悪化によるドル急落、原油高と金利上昇による急反発
米7月小売売上高の大幅な落ち込みや、8月ミシガン大消費者信頼感指数の下振れを受け、米景気減速懸念および米追加利上げ観測の後退から全般ドル売りが加速。ドル円は一時158.604円の日通し安値まで下落しました。
売り一巡後は、米国の対イラン経済措置方針やホルムズ海峡の供給混乱懸念からNY原油先物が反発。米長期金利の上昇転換に加え、日本のファンダメンタルズを背景とした円安圧力が支えとなり、深夜にかけて159.397円付近まで急速に買い戻される展開となりました。
本日17日のアジア時間:「消費減速を示す米経済指標」と「原油高に伴う金利上昇圧力」の綱引き
週明けのアジア早朝のドル円は159.30円前後で揉み合い、方向感に乏しい小動きとなっています。対イラン制裁やホルムズ海峡を巡る地政学リスクに伴うエネルギー価格の上昇は、米欧のインフレ・高金利観測を通じてドルの下支え要因として機能しやすい環境です。「消費減速を示す米経済指標」と「原油高に伴う金利上昇圧力」の綱引きが続いています。目先は米長期金利の反応を注視しつつ、ドルの戻り売りの強弱を見極める展開となりそうです。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
