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【ドル/円、来週の見通し】ドル円、160円回復も?日銀9月利上げ期待高まるも、円安止まらず・・・_2026/8/14

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

『最新のドル/円相場を解説』

最新のマーケット情報まとめ

<テクニカル分析:半値戻しを巡る攻防、上は160.50〜161円>
今週のドル円は159円を挟んで方向感に乏しい値動きが続いたが、一時159.50を突破する場面があった。この水準は為替介入前後の高値・安値に対する半値戻し水準にあたる。フィボナッチで見ると38.2%はしっかり上抜けている一方、半値水準は一時突破にとどまり上ヒゲを3本連続で残す形となった。来週はここを明確に抜けられるかが焦点になるとみられる。
上抜けた場合の次のターゲットは61.8%水準で、20日移動平均線も重なる160.50が目安になりそうだ。その手前には心理的節目の160円がある。さらに上では161円が当面の上値目処となる可能性がある。同水準は日米協調介入があった日の高値付近であり、160円後半では再び介入警戒から伸び悩む展開も考えられる。
下値は円売り・ドル買いの地合いが続きやすく底堅い推移が見込まれる。まず38.2%水準が抵抗から支持に変わるかがポイントとなる。

<日銀の利上げ観測:9月7割織り込みでも円安が止まらない理由>
市場の織り込みは9月会合が70%程度、10月までで100%超と、9月か10月の利上げはほぼ既定路線となっている。12月までで150%程度、来年1月までに2回の利上げという見方。背景は円安の再進行で、介入で155円まで下げた後に159円台まで戻している。ベッセント米財務長官が介入だけでは持続せず日本の政策対応が必要と述べたことも、日銀への利上げ圧力との思惑につながっているとみられる。
それでも円安が止まらない要因は実質金利のマイナスだろう。9月か10月に利上げしても政策金利は1.25%、2回目を実施してもマイナス圏は脱しない見込みで、積極的に円を買う理由になりにくい。3か月サイクルや毎会合検討といった話が出れば円高方向に振れる余地はある。ほかに原油高による貿易赤字拡大懸念、消費税減税の財源が未定である点も円安材料とされる。
来週の最大の焦点は21日の7月CPI。企業物価が7%台で高止まりする一方、CPIはガソリン補助金の影響で2%に届いていないが、補助金を除いた日銀公表ベースでは3%近い。予想は総合1.6→1.9%、コア1.8%、コアコア1.9%で、上振れすれば利上げ期待から円高に振れる可能性がある。17日の4-6月期GDP速報値も、利上げペースの見方を左右しそうだ。

<米国の利上げ観測:早期観測は後退、年内は依然根強い>
今週のCPI、PPIがともに鈍化し、9月会合の織り込みは先週の5割程度から3割程度へ低下した。ただ年内では88%程度と、1回の利上げを見込む姿勢は維持されている。中東情勢を背景に原油価格が高止まりしており、8月以降の再加速や高止まりへの懸念がくすぶっているためとみられる。
来週はCPI級のイベントがなく、19日のFOMC議事録が注目となる。7月会合では据え置きながら3名が利上げを主張しており、今後の利上げの可能性を探る材料になりそうだ。金曜日には8月のPMI速報値も控えるが、住宅関連や鉱工業生産を含め、観測を大きく変える結果は出にくいとみられる。

<来週の注目イベント>

8/17☆日本4-6月期国内総生産・速報値
8/17◎米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
8/18◎米7月鉱工業生産
8/19◎FOMC議事録
8/20◎日本7月貿易収支
8/20☆米新規失業保険申請件数
8/20◎米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
8/21☆日本7月消費者物価指数
8/21☆米8月製造業PMI・速報値
8/21☆米8月サービス業PMI・速報値

☆特に重要 ◎重要

<ドル/円 日足>

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外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 宇栄原宗平
外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界で経験を積み、2017年10月に外為どっとコムへ入社。サポートセンター業務に従事した後、2022年2月より現職。テクニカル分析を中心に、為替相場・金融市場の調査・分析や個人FX投資家向けの情報発信を行っている。
テレビ東京「モーサテサタデー」にコメンテーターとして出演。ストックボイスTVでの解説をはじめ、各種メディアへの出演・コメント実績を持つ。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』ではドル円・ユーロ円の見通しを連載。