前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年8月12日 15:10
8月11日〜8月12日のドル円市況|ドル円、159円前半から半ばで小動き
8月11日、ホルムズ海峡の緊迫化に伴う原油高を背景に、実需のドル買いが相場を牽引。ドル円は欧州勢の参入とともに159.386円まで一気に買い進まれた。だが、パキスタン政府による「米イラン協議の進展」発言で地政学リスクの警戒感が和らぐと、相場の推進力は一気に雲散霧消し、上値を抑え込まれる展開となった。
8月12日に入ると、勝負どころとなる「米CPI」の発表を控え、市場のボラティリティは急速に収縮。夏休みシーズン特有の市場の薄商いも加わり、159円台前半(159.201〜159.462円)のわずかな値幅で完全に足踏み状態となった。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|東京勢不参加で取引は精彩を欠く
取引金額は前日比40.0%減少、過去20営業日平均を40.1%下回った。東京勢が祝日で休場となったため、取引は盛り上がりを欠いた。
取引のバランスは売りと買いが両方とも微増となり、個人投資家が方向感をつかみにくい状況になっていることを示唆した。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| -40.0% | 0.5% | 0.4% |
| -40.1% | 43% | 57% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|豪ドル円がシェアを大きく伸ばす
ドル円(USD/JPY)がシェア73.0%と圧倒的トップ。ただ、前日比で7.4%低下し、精彩を欠いた。一方、豪ドル円(AUD/JPY)は前日比4.6%増加の8.9%となった。豪準備銀行(RBA)は政策金利を据え置いたが、理事会では中東情勢の不安定化を受けて利上げが適切になる時期について真剣に検討したとするなど、RBAのタカ派な姿勢を受けて取引が活発化した。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 73.0% | -7.4% |
| 2位 | AUD/JPY | 8.9% | 4.6% |
| 3位 | MXN/JPY | 6.0% | 0.8% |
| 4位 | TRY/JPY | 2.5% | 0.0% |
| 5位 | GBP/JPY | 2.0% | 0.1% |
| 6位 | ZAR/JPY | 1.9% | 0.6% |
| 7位 | EUR/JPY | 1.3% | -0.1% |
| 8位 | AUD/USD | 1.2% | 0.7% |
| 9位 | NZD/JPY | 1.0% | 0.2% |
| 10位 | EUR/USD | 0.9% | 0.4% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|メキシコペソ円のショートが拡大
ドル円(USD/JPY)は、売りポジション(ショート)が0.4%増、買いポジション(ロング)が0.2%増と双方でポジションが増加した。その他の通貨も、ショートとロングの差が大きく広がることもなく、個人投資家の目線はまちまちの様子だ。
ただ、こうした中、メキシコペソ円(MXN/JPY)のショートが12.0%増加したのが目立った。テクニカル的な節目である9.40円に迫ってきたことで、ショートを構築する動きが強まった可能性はある。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | 0.4% | 0.2% |
| EUR/JPY | -4.0% | 0.4% |
| EUR/USD | 2.6% | 8.2% |
| GBP/JPY | 2.2% | 2.3% |
| AUD/JPY | 3.2% | -0.4% |
| NZD/JPY | -0.5% | 6.2% |
| ZAR/JPY | -1.8% | 0.3% |
| TRY/JPY | -5.4% | 0.3% |
| CNH/JPY | 3.0% | 7.9% |
| MXN/JPY | 12.0% | -1.1% |
| SGD/JPY | 0.1% | -0.1% |
