
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年8月12日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼11日(火)の為替相場
(1):RBA 予想通り政策金利を据え置き
(2):パキスタン国防相「事態は好転している」
(3):米軍 貨物船へ攻撃
(4):シカゴ連銀総裁「最大の問題はインフレ」
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:米CPI次第で160円抜けを試す/ ▼注目の経済指標・イベント
11日(火)の為替相場

期間:11日(火)午前6時10分~12日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA 予想通り政策金利を据え置き
豪中銀(RBA)は予想通りに政策金利を全会一致で4.35%に据え置いた。声明では「中東紛争がインフレに及ぼす影響は今のところ予想を下回っているが、総合インフレ率は依然として高水準」と評し、「インフレ率を持続的に目標水準に戻すために必要と考える措置を引き続き講じ、上振れリスクが現実化した場合には政策金利目標をさらに引き上げる予定だ」と表明した。同時に発表された四半期金融政策報告では、年末時点でのインフレ予測が前回報告(5月)の前年比+4.0%から+3.6%へ下方修正されたほか、失業率は4.3%から4.5%へ、家計消費は前年比+1.9%から+1.6%へと下方修正された。一方で、輸出が-0.9%から±0.0%へ上方修正されたこともあり、GDP成長率は+1.3%から+1.4%へ上方修正された。ブロック総裁はその後の会見で「インフレは依然として高すぎる」としたうえで、「上振れリスクが顕在化した場合の追加利上げを含め、インフレ率を持続的に目標水準に戻すために必要と判断される措置を今後も講じる」と述べた。
(2):パキスタン国防相「事態は好転している」
米国とイランの仲介役を務めるパキスタンのアシフ国防相は、「事態は平和に向けて好転している」と述べ、「ここ2、3日の兆候から、(米国とイランが)何らかの合意に近付いていることがわかる」と語った。
(3):米軍 貨物船へ攻撃
「米軍がイランの港湾に対する米国の封鎖を突破しようとしたパナマ船籍に発砲した」と米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた。その後、米中央軍がSNSへの投稿で、パナマ船籍の貨物船への攻撃と同船の操舵装置を無力化したことを明らかにした。
(4):シカゴ連銀総裁「最大の問題はインフレ」
米シカゴ連銀のグールズビー総裁は「現在米経済が直面している最大の問題はインフレだ」と語った。また、「労働市場は良好とは言えないものの、安定している」として「消費者が健全であり続ける限り、経済も健全であり続けるだろう」との見解を示した。
11日(火)の株・債券・商品市場
日経平均: 休場
豪ASX: 9250.565 △17.942
上海総合: 3934.093 ▼32.501
英FT: 10844.19 ▼18.31
独DAX: 26391.42 △67.54
NYダウ: 53791.85 ▼184.13
日10年債: 休場
豪10年債: 5.0345 △0.0392
英10年債: 4.964 ▼0.025
独10年債: 3.158 ▼0.021
米2年債: 4.2138 ▼0.0272
米10年債: 4.6883 ▼0.0184
NY原油: 83.20 △1.07
NY金: 4441.10 △21.40
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 158.500 ~ 160.200
ユーロ/円: 183.000 ~ 184.500
ポンド/円: 214.000 ~ 216.000
豪ドル/円: 112.000 ~ 113.000
ドル/円の見通し:米CPI次第で160円抜けを試す
昨日のドル/円は終値ベースではほぼ横ばい。前日にドル高・円安が進んだ反動などから、一時159円台を割り込む場面も見られたが下値は堅かった。もっとも翌日に控えた米7月消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑から積極的に上値を追う動きもなく、159円台前半での小動きとなった。 本日の米7月CPIは前年比+3.4%、同コアCPIは+2.5%とともに前月(+3.5%、+2.6%)から伸びが鈍化すると市場は予想している。それ故、予想を上回る結果となれば、ドル/円は再び160.00円抜けを試す展開となるだろう。同水準には100日移動平均線(160.02円前後)も位置することから重要な水準として意識されている。一方、米7月CPIが予想を下回れば、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が後退してドルが売られることになろう。この場合は、今月6日、7日に上値を抑えた158.50円台がサポートとして意識されそうだ。
注目の経済指標・イベント
08/12 (水)
21:30 ◎ (米) 7月消費者物価指数
21:30 ◎ (米) 7月消費者物価指数・コア
23:30 (米) EIA週間原油在庫統計
26:00 (米) 10年債入札(420億USD)
27:00 (米) 7月財政収支
- OPEC月報
08/13 (木)
09:15 (豪) ケントRBA総裁補講演
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
