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【今日のドル円】昨日の振り返りと今日のドル円相場見通し 2026年8月12日

ドル円レポート:中東リスク後退期待で錯綜する思惑、ドル円159円台前半で揉み合い

ニューヨーク市場:地政学リスク緩和期待による「ドル売り」と「リスクオンの円売り」が拮抗

パキスタン国防相から「ホルムズ海峡等を巡る交渉において、米国とイランが合意に向けて進展している」との旨が伝えられると、中東の緊迫化懸念が一旦和らぎました。これに伴い、WTI原油先物価格の下落とともに米長期金利上昇が一服し、為替市場ではドル売りが先行。ドル円は一時159.058円まで押し戻される場面が見られました。しかし、対イラン交渉の進展期待は一方でリスクオンの地合いを醸成し、クロス円を中心とした「円売り」を誘発しました。「ドル売り」と「円売り」の双方向の圧力が交錯したことでドル円の下値は限定的となり、その後は159.20円〜159.35円の狭いレンジへ収れんしました。また、トランプ米大統領による強硬姿勢な発言など中東を巡る相反するシグナルも交錯し、マーケットの決定打を欠く結果となりました。

 

本日12日のアジア時間:「ドル売り・円売り」の相殺で159.30円を挟んだもみ合い

本日のアジア時間帯においても、前日NY市場の流れをそのまま引き継ぐ格好となっています。地政学リスク緩和への期待が残る中、全般的にドル売り・円売りの双方のフローが拮抗しており、明確なトレンドは形成されていません。市場の関心が今夜発表予定の米7月消費者物価指数(CPI)などの重要指標や、依然として予断を許さない中東情勢の続報を見極めたいとの思惑もあり、159.30円前後での様子見ムードが続いています。

 
kurokawa.jpg 外為どっとコム総合研究所
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。