
ドル円レポート:雇用ショック急落から157円台へV字回復!地政学リスクも追い風に
ニューヨーク市場:米雇用統計のネガティブサプライズによる「ドル急落」
注目された米7月雇用統計にて、非農業部門雇用者数(NFP)が*前月比 2.3万人減と、市場予想(同 8.0万人増)を大幅に下回る異例のマイナス結果となりました。過去2カ月分の改定値も下方修正されたことで米景気減速懸念が一気に強まり、ドル売りが加速。ドル円は156.627円まで下値を切り下げました。売り一巡後は、雇用指標の低下を受けて米国の早期利上げ観測や金利高への警戒感が和らぎ、米株式市場が底堅く上昇。投資家心理の改善から「リスクオフの円買い」が巻き戻され、クロス円を中心に円売りが優勢に。ドル円もショートカバー)を交えて157.982円まで急反発しました。
本日10日のアジア時間:地政学リスクと底堅い展開
本日アジア時間、週末、イラン革命防衛隊が「米国が制裁を解除し、戦争賠償金を支払うまでホルムズ海峡は閉鎖したままにする」旨を発言したと報じられました。中東情勢の緊張化を受けた原油価格への影響や地政学リスクの再浮上により、前週末の雇用統計直後に売られたドルの買い戻しが継続。本日アジア時間帯のドル円は再び158円台に乗せる底堅い動きを見せています。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
