※ライブ配信終了後は、録画動画に切り替わります。
<概況(8/5)>
・ドル円は157円60銭台での推移。前日の値幅は上下約50銭のみで、ほぼ想定どおりの小動き
<振り返り(前日の材料)>
① 日本・6月毎月勤労統計 :現金給与総額は前年比+3.4%と市場予想どおり(前月+3.3%から加速)。物価変動を除いた実質賃金は前年比+1.6%で6カ月連続プラス。賃金上昇率が物価上昇率を上回り、日銀が利上げしやすい環境に。前々回会合で1回利上げ済みのため、焦点は9月会合
② 中国7月サービス業PMI(RatingDog):50.4と予想53.7・前月54.1を大きく下回る。好不況の分岐点50は維持したが、豪ドルにはネガティブ
③ 米7月ADP雇用者数:4.4万人増と予想6.5万人増を下回り、前月分も9.8万人→9.5万人へ下方修正。米労働市場の減速懸念が浮上
④ 米7月ISM非製造業景況指数:54.1と予想54.5を下回るも前月54.0からは上昇し、25カ月連続で50超。ただし仕入価格が67.7→70.3へ上昇(イラン情勢悪化による原油高が背景)でインフレ懸念は根強い。雇用指数は47.4と50割れ(前月51.2)
<見通し(今日のポイント)>
・ホルムズ海峡開放を巡る米イラン協議の進展期待でドルは軟調も、ユーロ・豪ドルなどに対して円が売られ、157.30〜157.88円で一進一退
・先週後半以降の日米当局による円買い介入の影響は一巡し、ドル円は「次なる展開を模索するフェーズ」へ
・市場の関心は明日7日の米7月雇用統計へ。本日も積極的な取引は手控えられ、上値の本格的なトライも、200日線からの大幅な下離れも考えにくい。157円台中心のもみ合いが継続しそう
・本日の米指標:チャレンジャー人員削減数、4-6月期単位労働コスト(速報値)、新規失業保険申請件数。労働関連が3つ揃うが、前日のADPでも大きく崩れなかったため、反応は限定的との見方
<結論>
・ドル円は157円台中心のレンジが継続。日米協調介入の影響は一巡し、次の方向性を探る「エネルギー蓄積」局面にある
・上値の壁は157円96銭〜158.05円(200日移動平均線)。ここを明確に上抜ければ加速余地があるが、同時に介入警戒感が一段と強まるゾーンでもあり、前回同様「上抜け→急落」のカウンターに要注意
・最大の焦点は明日の米7月雇用統計。ADP・ISM非製造業の雇用が弱かった一方、ISM製造業の雇用は強く、結果は読みづらい。強ければ9月利上げ観測(現在50%台半ば〜後半の織り込み)が高まりドル買い、弱ければドル売り要因に
・ただしFRBが年内に利上げするという見方自体は不変とみられ、今回の雇用統計だけで大きなトレンド転換には至らない可能性が高い。相場を動かす材料にはなるが、トレンドを変えるほどではない、というのが番組の見立て
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
