※ライブ配信終了後は、録画動画に切り替わります。
<概況(8/5)>
・昨日は158円手前まで上昇する場面があったが、本日は157円台後半で取引開始後、じりじりと円高気味に推移
<振り返り(前日の材料)>
・豪ドル円上昇:豪家計消費支出が予想を上回る
・6月の家計消費支出は前月比+0.8%(予想+0.2%、前月+1.2%)。ガソリン高を背景にEVへの支出が増加したことが寄与
・伸びはやや減速も2ヶ月連続で堅調。RBAは今年3回連続利上げ後、その影響を見極める局面だが、経済が減速していないなら追加利上げの余地があるとの見方につながり豪ドルにポジティブ
・ベッセント米財務長官発言=昨日最大のハイライト
・協調介入について:「日本は軍事的にも経済的にも素晴らしい同盟国で、これは単なる介入以上のもの」。円相場の安定は米国だけでなくアジア地域全体にとって重要。今後も日本を助けるためあらゆる手段を講じる
・重要な含意:ヘッジファンド出身のベッセント氏は「介入で市場にシグナルは送れても、相場の流れを変えるのは政策」と明言。介入はあくまで時間稼ぎ
・植田日銀総裁が必要なことを実行すると信じていると述べ、利上げを求める考えを改めて示唆
・ホルムズ海峡について:イランとの合意が今日明日にも成立する可能性。根拠はイランの海空軍とミサイルの大部分が破壊されたため
<見通し(今日のポイント)>
・過去3営業日の大幅下落の反動からショートカバーが先行し157.98円前後まで上昇したが、追加介入への警戒感と、ベッセント長官の日銀追加利上げ期待・ホルムズ海峡協議への言及で上げ幅を縮小
・ホルムズ海峡合意への期待は短期的なドル売り材料になり得るが、日本の財政悪化懸念などによる円先安感は不変。日米当局による追加介入がなければドル円の下値は限られそう
・一方、8月3日に介入が実施されたとみられる水準が158円手前であるため、介入警戒が円安スピードを抑える公算。日米当局の動きを警戒しつつ、じりじりと上値を試す展開が続きそう
<結論>
・ベッセント米財務長官の発言が相場の最大のドライバー①日米協調介入は「単なる介入以上のもの」=米国が本気で円を支える姿勢、②ただし介入は時間稼ぎであり、流れを変えるのは政策(=日銀の利上げ)、③ホルムズ海峡でのイランとの合意可能性、の3点が同時に効いた
・158円手前が明確な介入警戒ラインとして機能。上値では売りオーダーが今後増えていく可能性が高く、上値は重い
・一方で、日本の財政悪化懸念による円先安感は根本的に変わっていない。追加介入がなければ下値も限定的で、当面は155円20銭〜158円のレンジ内でじりじり上値を試す展開が本線
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
