
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年8月4日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也
目次
▼3日(月)の為替相場
(1):31日は日米協調介入
(2):ドル円急落
(3):ISM製造業景況指数 約4年ぶり高水準
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:155円付近は強い下値支持/ ▼注目の経済指標・イベント
3日(月)の為替相場

期間:3日(月)午前7時00分~4日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):31日は日米協調介入
片山財務相は大臣談話を発表。2025年9月に発出した「日米財務大臣共同声明」に基づき、7月31日に米財務省と協調して円買い介入を実施したことを明らかにした。また、米財務省との緊密なコミュニケーションを維持しており、「今後さらなる協調介入を実施することも躊躇しない」とした。この直前にはベッセント米財務長官が自身のSNSで「金曜日の協調的な外国為替措置は、円の無秩序な動きに対抗した」として、「さらなる協調介入に参加することを躊躇しない」との認識を示した。これより前には、トランプ米大統領が「米国による円相場への介入は友好の証だった」と発言していた。
(2):ドル円急落
ドル/円が数十分間で2.5円あまり急落するなど、円相場が不自然に急伸。その後、片山財務相は為替の動きについて「介入については申し上げることはない」としつつ、「いつも躊躇なくと言っている」と語った。
(3):ISM製造業景況指数 約4年ぶり高水準
米7月ISM製造業景況指数は55.6となり、2022年5月以来約4年ぶりの高水準となった(予想53.9、前月53.3)。構成項目では新規受注が56.7へと改善(前月56.0)したほか、雇用指数は52.8へ上昇し、2023年9月以来初めて50.0を上回った。一方、仕入価格は71.1と前月(73.0)から低下した。
3日(月)の株・債券・商品市場
日経平均: 63754.90 ▼607.12
豪ASX: 9019.282 △42.483
上海総合: 3809.663 ▼22.599
英FT: 10857.70 ▼10.35
独DAX: 26001.31 △372.07
NYダウ: 53178.41 △693.38
日10年債: 2.835 △0.030
豪10年債: 4.9282 △0.0008
英10年債: 4.953 ▼0.097
独10年債: 3.152 ▼0.054
米2年債: 4.2373 ▼0.0539
米10年債: 4.6755 ▼0.0592
NY原油: 80.34 ▼4.33
NY金: 4090.50 ▼16.50
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 155.200 ~ 158.200
ユーロ/円: 179.400 ~ 182.000
ポンド/円: 209.700 ~ 212.300
豪ドル/円: 109.300 ~ 110.600
ドル/円の見通し:155円付近は強い下値支持
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。日本政府・日銀が3営業日連続で円買い介入を実施した模様で、東京市場では157円台後半から155.20円台まで急落する場面があった。その後はショートカバーなどで下げ幅を縮小したが、急落前の水準には戻せず157円台前半で取引を終えた。中東情勢の緊張緩和を背景に欧米株が大幅高となったにもかかわらずクロス円の動きは鈍く、市場は円売りに慎重な姿勢を維持しているようだ。引き続き、追加介入への警戒感が円売りを抑制すると見られ、ドル/円は本日も上値の重い展開が予想される。もっとも、日米財務相が昨日発表した「円安是正に向けた取り組み」で示されたのは大部分が意気込みや決意表明で、実質的な手段は市場介入しかなかった。介入は所詮、時間稼ぎでしかなく相場のトレンドを変えることはできないとの見方も根強い中でドル/円の下値は限られそうだ。155円付近はゴールデンウイーク前後の介入局面でも下げ止まったことから強い下値支持として意識されている。4営業日連続の実弾介入がなければこの水準は維持される公算が大きい。
注目の経済指標・イベント
08/04 (火)
12:35 (日) 10年債入札(2兆6000億円程度)
21:30 (米) 6月貿易収支
23:00 〇 (米) 6月JOLTS求人件数
08/05 (水)
08:30 〇 (日) 6月毎月勤労統計調査-現金給与総額
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月15-16日分)
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
