東証プライムの売買代金は概算で11兆7800億円。業種別では精密機器、空運、金属製品などが上昇した一方、不動産、輸送用機器、陸運などが下落した。1Qが大幅な増収増益となったマクセルがストップ高。半面、通期見通しを下方修正した日本電気硝子が一時ストップ安となるなど急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり464/値下がり1060。決算と併せて1:3の株式分割や自己株取得を発表したキオクシアHDが、序盤では下げる場面があったものの切り返して5.7%高。レーザーテック、ソシオネクスト、ディスコなど半導体株の一角に強い買いが入った。円高が追い風になるとみられているニトリHDや神戸物産が大幅上昇。1Q決算が好感されたカシオがストップ高となった。
一方、ファナックは上方修正を発表したものの14.3%安と厳しい反応。三菱電機も上方修正が好感されず6.4%安と大きく売られた。1Qが営業減益となったTOTOや三菱倉庫が急落。急速な円高進行を嫌気して、トヨタ、ホンダ、スズキなど自動車株の多くが大幅安となった。
8月初日の日経平均は終日軟調。ただ、韓国KOSPIが大幅安となった割にはAI関連に対する売り圧力は限定的となった。上述のキオクシアHDやレーザーテックのほか、ソフトバンクGやフジクラなどもプラスで終えている。キオクシアは決算発表前にストップ高となったところから、もう一段水準を切り上げた。月替わりでAI関連の下げ止まりに期待したいところだ。
ドル円に関しては、日米が協調介入を実施したと伝わっており、しばらく円安には振れづらくなると思われる。短期間で振れ幅が大きくなってしまうとリスク回避ムードが強まりやすい点には注意したい。あすは自動車大手のトヨタが決算発表を予定している。きょうも3.4%安と大きめの下げとなったが、言うまでもなく円高は逆風。ただそれだけに、トヨタの決算反応が良ければ、日本株全体では円高に対する過度な警戒が和らぐ可能性がある。新たな懸念材料に対して日本株が耐性を示すことができるかが注目される。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
