前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年7月31日 15:10
7月30日〜7月31日のドル円市況|介入観測で円高、日銀は金利据え置き
30日、欧州時間から円を買い戻す動きが優勢となった。NY序盤に、ドル円は163.05円付近まで戻す場面はあったものの、その後さらに円を買い戻す動きが強まり、ドル円は157.944円まで下落し、2カ月ぶりの円高水準をつけた。市場では、政府・日銀による円買い介入観測も流れた。
31日、前日の大幅な下落の反動から、ドル円は160.867円まで反発した。ただ、前日の高値163.740円からの下落幅の50%戻しとなる160.84円付近からは戻り売りが入り、ドル円は伸び悩んだ。
また、日銀は政策金利を現行の水準1.00%で据え置くことを決定した。展望レポートでは「現在の金融環境は緩和的」「消費者物価の見通しは、上振れリスクの方が大きい」との見方が示され、引き続き緩和度合いを調整していく方針が確認された。もっとも、これらは想定内との見方から、市場の反応は限定的となった。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|取引額は通常の2~3倍
取引金額は187.0%増、過去20営業日平均も201.5%上回り、通常の営業日の約2〜3倍の取引が発生した。日本政府による円買い介入観測が流れたことや、円相場が大きく乱高下したことが要因となった。また、建玉(保有ポジション)は売りが20.9%減少した一方、買いは20.5%増加した。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| 187.0% | -20.9% | 20.5% |
| 201.5% | 39% | 61% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|ドル円とトルコリラ円でシェア8割超
ドル円(USD/JPY)の市場シェアは58.8%、トルコリラ円(TRY/JPY)のシェアが25.6%と、この2通貨ペアで全体の8割強を占めた。特にトルコリラ円(TRY/JPY)のシェアは前日比で18.6%増加した。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 58.8% | -7.6% |
| 2位 | TRY/JPY | 25.6% | 18.6% |
| 3位 | MXN/JPY | 5.3% | -0.1% |
| 4位 | AUD/JPY | 2.8% | -5.3% |
| 5位 | ZAR/JPY | 2.0% | -1.6% |
| 6位 | GBP/JPY | 1.3% | -0.1% |
| 7位 | NZD/JPY | 1.0% | -0.3% |
| 8位 | EUR/JPY | 0.8% | -0.8% |
| 9位 | EUR/USD | 0.8% | -1.1% |
| 10位 | CHF/TRY | 0.4% | 0.1% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|軒並み円売りポジションが増加
ドル円(USD/JPY)の買いポジション(ロング)が54.7%増加、ユーロ円(EUR/JPY)のロングが75.3%増加、ポンド円(GBP/JPY)のロングが19.8%増加と、クロス円のロングが急増した。そうした中で、トルコリラ円(TRY/JPY)はロングが7.2%減少し、他のクロス円と一線を画した。この動きから、一部で強制ロスカットが発動された可能性も考えられる。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | -34.9% | 54.7% |
| EUR/JPY | -24.0% | 75.3% |
| EUR/USD | 18.9% | -14.6% |
| GBP/JPY | -18.9% | 19.8% |
| AUD/JPY | -34.1% | 9.5% |
| NZD/JPY | -31.8% | 8.0% |
| ZAR/JPY | -15.4% | 0.8% |
| TRY/JPY | -38.2% | -7.2% |
| CNH/JPY | -34.8% | 14.0% |
| MXN/JPY | -31.4% | 9.0% |
| SGD/JPY | -8.1% | 9.8% |
