前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年7月29日 15:10
7月28日〜7月29日のドル円市況|原油価格下落で有事のドル買い後退
28日、ドル円はドル買いが先行して一時163.946円まで上昇した。しかし、トランプ大統領がイランとの戦争激化を避けたい考えを示すと、中東情勢に対する安ど感が広がり原油価格が下落したことで「有事のドル買い」が巻き戻され、ドル円は163.641円まで反落した。
29日、アジア時間のドル円は神経質な値動きとなった。材料は乏しかったが、今晩のFOMCを控えたポジション調整のドル売りが出て、ドル円は163.281円まで下落した。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|投資家は静観
取引金額は前日比11.2%減少、過去20営業日平均比で30.0%減と大幅に低迷した。重要な経済指標の発表前やイベント待ちとなり、投資家の静観ムードが強かった。
また、取引は「売り」が51%、「買い」が49%と「売り」がやや優勢だった。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| -11.2% | 0.3% | -0.3% |
| -30.0% | 51% | 49% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|ドル円のシェアが低下
ドル円(USD/JPY)の市場シェアは59.5%と、前日比で2.1%減少した。その他では豪ドル円(AUD/JPY)が前日比2.6%増の8.0%、メキシコペソ円(MXN/JPY)が前日比0.7%増の6.5%となった。一方、トルコリラ円(TRY/JPY)は前日比1.2%減の5.4%となった。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 59.5% | -2.1% |
| 2位 | AUD/JPY | 8.0% | 2.6% |
| 3位 | MXN/JPY | 6.5% | 0.7% |
| 4位 | TRY/JPY | 5.4% | -1.2% |
| 5位 | ZAR/JPY | 5.1% | -0.2% |
| 6位 | GBP/JPY | 3.9% | -1.5% |
| 7位 | EUR/USD | 3.1% | -0.1% |
| 8位 | EUR/JPY | 2.6% | 0.9% |
| 9位 | NZD/JPY | 2.4% | 1.2% |
| 10位 | AUD/USD | 1.6% | 0.6% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|ユーロ売りが増加
ユーロ円(EUR/JPY)の買ポジション(ロング)が20.6%減少し、ユーロドル(EUR/USD)でもロングが9.8%減少するなど、ユーロ(EUR)におけるロング解消が進んだ。一方、売りポジション(ショート)はユーロ円(EUR/JPY)が3.2%増、ユーロドル(EUR/USD)が11.9%増となり、ユーロ売りが目立った。
その他では、オセアニア通貨で明暗が分かれた。翌日の豪4〜6月期CPIの発表を前に豪ドル円(AUD/JPY)はロングが16.6%増加した一方、NZドル円(NZD/JPY)はショートが10.6%増加した。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | -1.0% | 0.0% |
| EUR/JPY | 3.2% | -20.6% |
| EUR/USD | 11.9% | -9.8% |
| GBP/JPY | 1.3% | -0.6% |
| AUD/JPY | -8.5% | 16.6% |
| NZD/JPY | 10.6% | -14.8% |
| ZAR/JPY | -9.6% | -3.4% |
| TRY/JPY | 11.9% | 0.8% |
| CNH/JPY | -0.1% | 2.1% |
| MXN/JPY | -0.2% | -1.1% |
| SGD/JPY | -0.4% | -3.5% |
