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【FX】7/29 ドル円164円突破なるか!? FOMCで相場は動く?注目ポイントを解説 |為替市場ニュースの振り返り、今日の見通し

※ライブ配信終了後は、録画動画に切り替わります。

<概況(7/29)>

    ・(熊本県での地震への反応について)地震後は「円売り」の反応となり、2011年の震災時(円が買われ、その後75円台まで下落)とは逆の動き
    ・かつては保険金支払い等を理由に円買いとなったが、近年は日銀の政策正常化が遅れる(震災対応の資金供給等)との連想から円売りになりやすい
    ・今回も「日銀の利上げが後退するのでは」との思惑がじわじわ効いてくる可能性

<前営業日(7/28)の振り返り>

   豪ドル円下落:RBAブロック総裁発言
 ・「基調インフレの推移はほぼ想定通りだが依然として高すぎる」「これまでの引き締めがインフレを十分減速させる水準に達しているかが最大の論点」「必要なら追加利上げも辞さない」
 ・一見タカ派だが、前回理事会後の会見と同じ内容であり、市場は「当面は様子見」と解釈 → 豪ドル売り
 ・神田の指摘:豪ドルが買われないなら、日銀イベントで円が買われるイメージはさらに描きにくい。植田総裁がこれ以上にタカ派的発言をするとは考えにくい

    米7月消費者信頼感指数が低下
 ・90.8(市場予想92.4、前月92.2)。ガソリン・食品価格の高止まりが消費者心理を圧迫
 ・予想との乖離が1〜2ポイント程度であること、翌日にFOMCを控えることから相場への影響は限定的

   トランプ大統領のイラン関連発言でドルやや売り
 ・「強引に至らなければイランの発電所や橋を爆撃する」と警告しつつ、「それを避けられるならそうしたい」と外交解決志向を表明
 ・NY原油WTIが1バレル80ドル割れ、米長期金利低下を伴いドル売りやや優勢(ただし値幅は30銭弱)
 ・ネタニヤフ首相との会談も無難な内容で、イスラエル暴走リスクが低下との受け止め
 ・神田の見方:トランプ氏が原油高を抑えにかかるのは株価が不安定な時が多い。半導体・AI関連(ナスダック)の軟調も背景か。FOMC前に原油を下げさせ「利上げできないだろう」と示唆する狙いも

<今日の見通し:FOMC一択>

織り込み状況(OIS)

    ・据え置き約70%/利上げ約30%(前日38%程度から低下)
    ・9月利上げはほぼ100%織り込み、年内もう1回(計2回)の利上げ観測も7割近く

読みにくさの背景

    ・ウォーシュFRB議長がフォワードガイダンスの提示に極めて消極的で、市場との事前コミュニケーションも否定的なスタンス
    ・6月FOMC(ウォーシュ議長の初の会合)では声明文が大幅に短縮(パウエル時代の1/3程度)。労働市場と物価の評価が簡潔に盛り込まれる程度で、次回以降の示唆を読み取るのは困難
    ・議長の公の発言も6月会見と7月の議会証言の2回のみ。著名記者ですら情報が取れない状況 → 織り込みが3割という中途半端な水準にとどまる要因

注目ポイント

    1.利上げか据え置きか
    2.票決前回12対0)。ローガン総裁・ハマック総裁はタカ派的で反対票の可能性。3人以上の反対が出れば「タカ派的据え置き」と受け止められ、9月利上げ観測が強まる
    3.声明文の内容
    4.ウォーシュ議長の記者会見

シナリオ

織り込み状況(OIS)

    ・据え置き約70%/利上げ約30%(前日38%程度から低下)
    ・9月利上げはほぼ100%織り込み、年内もう1回(計2回)の利上げ観測も7割近く

<結論>

    ・今日は「FOMC一択」。それまでの値動きはポジション調整中心で、ドル円は163.60〜164.00の狭いレンジ内での推移が続く見込み
    ・今回のFOMCは過去に例がないほど読みにくい
。ウォーシュ議長がフォワードガイダンスを出さず声明も極端に短いため、据え置き70%/利上げ30%という中途半端な織り込みのまま本番を迎える。結果がどちらでも一時的に大きく動く
    ・上抜ければ約40年ぶりの164円台、逆に9月利上げの示唆がなければ163円割れもあり得るが、その場合は株高でクロス円が上昇し、ドル円も下げ渋る公算。方向にバイアスをかけたトレードは避けるべき局面
    ・円買い材料は乏しい。原油が下落しても円が買われない=円安要因が原油以外(高市財政、日銀の金融政策)にも多いことの表れ。豪ドルすら買われない中で、日銀イベントで円高に振れる展開は想像しにくい
    ・介入は165円超えまでは考えにくい。コスト面(前回5円で12兆円)と防衛ライン喪失を踏まえると、ドル反落局面での追撃型が現実的
    ・今週後半(FOMC → 高市氏の減税表明 → 日銀会合)は荒れやすい。特にスワップ狙いなど中長期保有派も、値動きによる損失に注意が必要。ポジションを持ち越したくない場合は「時間指定決済」の活用も一案

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。