
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年7月28日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也
目次
▼27日(月)の為替相場
(1):有事のドル買いの巻き戻し
(2):米国との交渉は行われていない
(3):独IFO企業景況感 3カ月連続で改善
(4):米耐久財受注 前月から持ち直し
(5):米大統領「金利は引き下げられるべきだ」
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:163円台後半を中心にもみ合う展開/ ▼注目の経済指標・イベント
27日(月)の為替相場

期間:27日(月)午前7時00分~28日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):有事のドル買いの巻き戻し
週末を通し、米軍がイランへの攻撃を一旦停止。イランも報復攻撃を停止したことで中東情勢を巡る懸念が後退し、NY原油(WTI)先物価格が大幅に下落して取引が開始された。外国為替市場では「有事のドル買い」の巻き戻しが優勢となった。
(2):米国との交渉は行われていない
イラン外務省のバガイ報道官は「米国が平和と戦争のタイミングを決定することを許さない」と語り、米国との交渉は現在行われていないことを明らかにした。
(3):独IFO企業景況感 3カ月連続で改善
独7月IFO企業景況感指数は86.6と市場予想(86.0)を上回り、3カ月連続で改善した(前月85.7)。IFO経済研究所は「ペルシャ湾を巡る不確実な情勢にもかかわらず、ドイツ経済の悲観的な見方は後退した」と指摘した。
(4):米耐久財受注 前月から持ち直し
米6月耐久財受注は前月比+0.3%と市場予想(+1.8%)を大きく下回ったものの前月(-4.0%)の落ち込みから持ち直した。輸送用機器を除いた耐久財受注は前月比+0.6%だった(予想+0.8%)。また、民間設備投資の先行指標とされる資本財の製造業受注(非国防、除航空機)は前月比+0.9%と市場予想(+0.7%)を上回った。
(5):米大統領「金利は引き下げられるべきだ」
トランプ米大統領は「交渉の可能性を試すためにイランへの攻撃を停止した」と語った。その後、「イランとは良好な協議を行っており、何かが起こる可能性が高い」との見解を示した。また、インフレに関しては「コストが急速に低下している」として「金利は引き下げられるべきだ」との認識を示した。
27日(月)の株・債券・商品市場
日経平均: 64931.19 △320.04
豪ASX: 8893.960 △121.650
上海総合: 3858.245 △44.047
英FT: 10781.75 △45.52
独DAX: 25361.03 △262.03
NYダウ: 52210.08 △262.83
日10年債: 2.786 ▼0.030
豪10年債: 4.9975 ▼0.0898
英10年債: 4.997 ▼0.035
独10年債: 3.133 ▼0.039
米2年債: 4.3223 ▼0.0083
米10年債: 4.6487 ▼0.0284
NY原油: 82.61 ▼6.70
NY金: 4077.00 △6.20
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 163.200 ~ 164.400
ユーロ/円: 185.500 ~ 186.900
ポンド/円: 216.800 ~ 218.500
豪ドル/円: 114.000 ~ 115.000
ドル/円の見通し:163円台後半を中心にもみ合う展開
昨日のドル/円は、約40年ぶりの高値圏で推移。米国がイランへの攻撃を停止したことを受け原油価格が大幅に値下がりする中、ドル売り・円買いがやや先行したが、163.30円台で下げ止まると163.70円台に戻して取引を終えた。原油高の局面では円売りが活発だったにもかかわらず、昨日の原油安は円を買い戻す強い手掛かりにならなかった。日米金融政策発表の直前という特殊なタイミングという点を割り引いても、市場の円先安観が根強いことを物語る動きであろう。こうした中、本日もドル安・円高の展開は期待しづらい。中東情勢に目立った変化がなければ金融政策発表待ちで163円台後半を中心にもみ合う展開が続くだろうが、中東の地政学リスクが再燃するようなら1986年以来の164円台に向けてドル高・円安が進みやすい地合いとなりそうだ。
注目の経済指標・イベント
07/28 (火)
11:30 (日) 片山財務相講演
12:05 ◎ (豪) ブロックRBA総裁講演
14:00 (日) 日銀消費者物価のコア指標
22:00 (米) 5月FHFA住宅価格指数
22:00 (米) 5月ケース・シラー住宅価格指数
23:00 (米) 7月消費者信頼感指数
26:00 (米) 7年債入札(440億USD)
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
