
ドル円レポート:中東リスク緩和と米指標悪化で上値重く、アジア時間は163円台後半で保ちあい
ニューヨーク市場:イラン側から「米との対話はない」旨の発言で再びドル買いへ
米国による対イラン攻撃の一時停止を受けて中東リスクが和らぎ、原油先物価格の下落に伴ってドル売りが優勢となりました。欧州時間には一時163.331円まで下落。しかし一巡後、イラン外務省報道官が「現在米国との対話や交渉は行っていない」と発言したことでドル買い戻しが入り、163.767円まで反発しました。
その後のNY時間では、米6月耐久財受注速報値が市場予想を下回ったことや、良好な米2年債入札結果に伴う米長期金利の下落が重石となり、再びドル売りが進行。163.583円まで押し戻されて取引を終えました。
本日28日のアジア時間:地政学リスク後退による「ドル売り」と、株高に伴う「リスクオンの円売り」が交錯
本日のアジア時間では、週後半にFOMCや日銀金融政策決定会合などの重要イベントを控え、神経質な展開が続いています。中東情勢緩和に伴う「ドル売り」と、リスクオンの株高に伴う「円売り」が拮抗する形となり、足元では163円台後半を中心としたもみ合いとなっています。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
