
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya
メキシコ「協議は建設的」と評価も、自動車巡り米との見解に相違
USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の見直しをめぐる米国とメキシコの2国間協議が先週21日から行われ、23日に終了した。協議後に共同声明が発表され、「米国とメキシコは2国間協力の重要性で一致し、北米の製造業を成長させ、地域サプライチェーンを強化し、中国などの非加盟国による『ただ乗り』に対処することの緊急性を強調した」と表明したが、協議に具体的な進展があったかは不明。メキシコ側は「現在、米国市場向けのメキシコ産輸出品の約85%はUSMCA原産品であり、これらは引き続き関税ゼロのままだ」と強調した上で「協議は建設的だった」と評価したが、一部の関係者によると、自動車の原産地規則の変更など主要課題で米国との見解の相違があらためて明らかになった模様だ。なお、次回の2国間協議は9月第1週に米国のワシントンで開催されることが決まった。ただ、USMCAの見直し協議は現在、カナダが参加しない形で行われていることもあって、結論は来年にずれ込む可能性がある。メキシコでは投資やビジネスの環境を巡る不確実性が長引くおそれが高まっている。
メキシコペソ/円 週足チャート

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外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

