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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円)ECB利上げ観測とBOEの慎重姿勢 ハロンズFX 2026/7/25

 

ユーロ円とポンド円の2026年7月24日週のチャート分析(25日・50日移動平均線)

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野直人
執筆日時 2026年7月24日 17時30分

ユーロ円・ポンド円の来週(2026年7月27日〜7月31日)の見通しについて、予想レンジとテクニカル分析を基に整理します。ユーロ円は円安地合いを背景に底堅さを維持する一方、ポンド円は新政権の財政運営に対する警戒から、高値圏でもみ合う展開となっています。欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測、イングランド銀行(BoE)の金融政策委員会(MPC)における投票動向、原油高が相場を左右する主要な材料となりそうです。

予想レンジ:ユーロ円 184.00〜188.00円

予想レンジ:ポンド円 215.00〜220.00円

ユーロ円とポンド円はちぐはぐな展開

2026年7月20日〜7月24日週は、ユーロ円が底堅く推移した一方、ポンド円は上値の重い展開となりました。ユーロ円は、日本の財政規律を巡る不透明感を背景とした円売りの流れを受け、186.666円まで上昇しました。

一方、英国では、バーナム新政権の発足前に財政運営への期待からポンドが買われました。しかし、政権発足後は財政支出拡大への警戒も浮上し、ポンド円は218円前後で上値の重い展開となりました。

ECB理事会や英国の政権交代といった材料はあったものの、持続的な方向感にはつながらず、両通貨とも高値圏での振幅が続きました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

ユーロ円の見通し(2026年7月27日〜7月31日)

ユーロのファンダメンタルズ(9月利上げ観測は支えか、原油高による景気減速を警戒)

2026年7月27日〜7月31日のユーロ円は、上値の重い展開となる可能性があります。ユーロ相場を主導するECBは、引き続きインフレへの警戒姿勢を維持しています。

ECBは、地政学情勢やエネルギー価格の上昇を背景に、インフレの上振れリスクへの警戒を強めたままです。市場では9月を含む秋以降の追加利上げ観測が残っていますが、ECBは今後の経済指標を確認したうえで判断する方針であり、9月の利上げを明言しているわけではありません

もっとも、市場ではすでに利上げの大半が織り込まれていることから、ECBの追加利上げ期待がユーロを一段と押し上げる材料にはなりにくい環境です。

一方、足元の原油価格上昇を受けてユーロ圏経済への下押し懸念が再び強まれば、ユーロの調整売りが増える可能性があります。ユーロ円は円安地合いを背景に底堅い推移を続けているものの、上値を一気に伸ばすだけの力強さには欠ける状況です。

ユーロ円のテクニカル分析(187円回復しても188円は距離があるか)

ユーロ円は186.43円付近まで上昇し、直近高値の186.666円に接近しています。足元では安値と高値を切り上げており、価格も25日・50日移動平均線を上回っています。

25日移動平均線は185.15円付近、50日移動平均線は185.20円付近にあり、両者の差はわずかで、25日線が50日線を上抜けばゴールデンクロスとなります。しかし、両線の傾きは緩やかであり、クロスのみをもって上昇トレンド入りと判断するのは時期尚早でしょう。

大きな流れでは、4月17日高値の187.945円と5月6日安値の182.052円で形成されたレンジ内での推移が続いています。したがって、現状はレンジ相場のなかで上限方向を試している局面と捉えるのが妥当です。

目先の抵抗は、直近高値の186.666円付近です。ここを明確に上回れば、187.00円、続いてレンジ上限となる187.945〜188.00円が上値目標となります。

短期的な支持は、心理的節目の186.00円付近です。この水準を維持できれば、186.666円から187円台を再び試しやすい状態が続くとみられます。

【ユーロ円チャート 日足】

ユーロ円テクニカル分析 日足/ 25・50日移動平均線 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 2026年7月24日

ユーロ円 日足/ 25・50日移動平均線 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

ポンド円の見通し(2026年7月27日〜7月31日)

ポンドのファンダメンタルズ(年後半の利上げ観測は残る、BoEは慎重姿勢か)

2026年7月27日〜7月31日のポンド円は、上値の重い展開となる可能性があります。イングランド銀行(BoE)の9月利上げ期待は残るものの、すでに一定程度織り込まれていることから、ポンドの下支えにはなっても、積極的な押し上げ材料にはなっていません。

前回の金融政策委員会(MPC)では2名の委員が利上げを主張しました。今回、この人数が増加すれば、利上げ期待の高まりを受けてポンドが反発する展開も想定されます。

しかし、賃金の伸びが鈍化するなか、BoEが利上げを急ぐ姿勢を示す可能性は限られるとみられ、ポンドの上値は限定的でしょう。

また、新たに発足したバーナム政権に対する市場の評価は定まっておらず、政策への期待と警戒が交錯する状況が続いています。ポンド円は、円の構造的な弱さが下支えとなる一方、英国の財政運営や景気への警戒が上値を抑え、高値圏で方向感の出にくい状態が続く可能性があります。

ポンド円のテクニカル分析(慎重に押し目待つなら、216円半ば)

ポンド円は7月に入って上昇を加速し、一時219.61円付近まで上値を伸ばした後、218.20円前後で推移しています。直近は高値から反落したものの、価格は25日・50日移動平均線を上回り、両移動平均線も上向きです。中期的な上昇基調は崩れていません。

ただし、219円台では利益確定売りが入りやすく、足元は218円台を中心とした高値圏での持ち合いとなっています。上昇トレンドの途中にある調整とみられますが、220.00円を突破するまでは、上値追いが続きにくい状態です。

押し目買いの第一候補は218.00円前後です。この水準で下げ止まり、陽線への切り返しが確認できれば、219.60円、さらに220.00円を目標とした押し目買いを検討しやすくなります。より慎重に対応する場合は、216.45〜216.60円までの調整を待ちたいです。この水準は25日移動平均線と過去の高値が重なるため、支持帯としての信頼性を確認しやすいです。

一方、短期的な売りを検討する場合は、219.60〜220.00円で反落が確認され、218.00円を割り込んだ場面が目安となります。その場合は、216.60円前後までの調整が想定されます。

【ポンド円チャート 日足】

ポンド円 日足/25・50日移動平均線 2026年7月24日

ポンド円 日足/25・50日移動平均線 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

2026年7月27日〜7月31日の重要経済指標・イベントスケジュール

  • 7月27日(月)
    • 08:50 日本 6月企業向けサービス価格指数
    • 21:30 アメリカ 6月耐久財受注
  • 7月28日(火)
    • 23:00 アメリカ 7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
  • 7月29日(水)
    • 27:00 アメリカ 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
    • 27:30 アメリカ ウォーシュFRB議長、定例記者会見
  • 7月30日(木)
    • 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
    • 14:30 フランス 4-6月期国内総生産(GDP、速報値)
    • 18:00 ユーロ 4-6月期四半期域内総生産(GDP、速報値)
    • 18:00 ユーロ 6月失業率
    • 20:00 イギリス イングランド銀行(BOE)金利発表
    • 20:00 イギリス 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
    • 21:00 ドイツ 7月消費者物価指数(CPI、速報値)
    • 21:30 アメリカ 6月個人所得
    • 21:30 アメリカ 6月個人消費支出(PCE)
    • 21:30 アメリカ 6月個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)
    • 21:30 アメリカ 新規失業保険申請件数
    • 21:30 アメリカ 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
    • 21:30 アメリカ 4-6月期四半期GDP個人消費・速報値
    • 21:30 アメリカ 4-6月期四半期コアPCE・速報値
  • 7月31日(金)
    • 未定 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
    • 未定 日本 日銀展望レポート
    • 08:30 日本 7月東京都区部消費者物価指数(CPI)
    • 08:30 日本 6月失業率
    • 15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
    • 16:55 ドイツ 7月失業率
    • 18:00 ユーロ 7月消費者物価指数(HICP、速報値)
    • 19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況
    • 21:30 アメリカ 4-6月期四半期雇用コスト指数

外為どっとコム「経済指標カレンダー」


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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。