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【ドル/円、来週の見通し】ドル円、170円へのカウントダウン…FOMC・日銀会合でドル高・円安が加速するのか_2026/7/24

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

『最新のドル/円相場を解説』

最新のマーケット情報まとめ

<今週の振り返り>
今週のドル円は、米国の利上げ観測が強まったことを背景に、1986年11月以来の高値163.99円前後まで上昇しました。週初は162円台でスタート、1986年11月の高値164.50円が視野に入る動きとなっています。

利上げ観測が強まった要因はイラン情勢です。緊張状態が続く中で原油価格が上昇し、WTI原油は90ドルを突破。これを受けてインフレ懸念が高まり、ドルインデックスも上昇するなどドル買いが優勢となりました。加えて、原油高は日本の貿易赤字拡大への懸念から円売り要因にもなりやすく、ドル買い・円売りの両面がドル円を押し上げた格好です。

<テクニカル分析>
まず意識されやすいのは心理的節目で、164円突破後は165円、166円と1円刻みで節目が意識される展開が想定されます。

月足で1980年以降を見ると、現在の164円付近より上に近しいチャートポイントはほとんど存在しません。強いて挙げれば1985年2月高値の262円ですが、これは遠すぎて現実的な目標にはなりません。

そこでフィボナッチで算出すると、1985年2月高値と2011年10月安値を起点に、38.2%戻しの146円はすでに突破済み。次の戻り目標は半値の169円、61.8%戻しは191円となります。

また週足ベースで値幅観測論を用いると、2つの波動から計算した水準で166円で重なりました。さらに別の計算からは169円が算出され、これは半値戻しの水準と一致します。

以上から、テクニカル上のターゲットとしては166円と169円が意識される可能性があり、165円を突破してくるようであれば170円が視野に入る展開も考えられます。ただしあくまで算出値であり、参考程度に留めるべき水準です。

<来週の注目ポイント>
イラン情勢——ホルムズ海峡が実質的な封鎖状況にある中、今週はフーシ派がサウジアラビアのタンカーを攻撃したことで、紅海も封鎖状態に陥るとの懸念が浮上しています。原油供給不安から原油価格がさらに上昇すれば、ドル買い・円売り双方の要因となり、ドル円の押し上げ材料となります。

FOMC(29〜30日、日本時間)——7月利上げの織り込みは3割強で、政策金利は据え置き予想。ただし年内ベースでは、2回の利上げが織り込まれています。焦点はウォーシュFRB議長の記者会見です。議長は議会証言で「インフレを一切容認しない」と発言しており、原油高でインフレ懸念が強まる中でどのような見解を示すかが注目されます。フォワードガイダンスには否定的な立場のため直接的な利上げ示唆は控える可能性がありますが、インフレへの警戒感を示すだけでもタカ派的と受け止められ、ドル買いが強まりそうです。「据え置きだがタカ派」となれば、165円を視野に入れる展開も考えられます。

日銀会合(30〜31日)——据え置きがほぼ確実視される一方、利上げ織り込みは12月時点で100%、10月が87%、9月は4割弱と、10月利上げが有力視されています。注目は展望レポートと植田総裁の記者会見。先日は「日銀が半年に1回程度という市場の想定より利上げペースを加速させることに柔軟な姿勢」との関係者報道で60銭ほど円高に振れる場面がありました。原油高による国内インフレ懸念が展望レポートに織り込まれ、利上げペース加速が意識されれば円高要因に。逆に「データを見ながら」といった慎重な発言に終始すれば、会合後に再び円売りが加速する展開も想定されます。

当局の対応——特に植田総裁会見後に円売りが加速し、歴史的水準を更新するような急速な動きとなれば、レートチェックや実際の為替介入への警戒が必要です。逆に介入がなければ、170円を視野に入れる展開もあり得ます。

<来週の注目イベント>

7/27◎米6月耐久財受注
7/28◎片山財務相講演
7/28◎日銀、消費者物価のコア指標
7/28◎米7月消費者信頼感指数
7/29☆FOMC政策金利
7/29☆ウォーシュFRB議長記者会見
7/29◎マイクロソフト4-6月期決算
7/29◎メタ・プラットフォームズ4-6月期決算
7/30☆米6月PCEデフレーター
7/30☆米新規失業保険申請件数
7/30☆米4-6月期GDP・速報値
7/30☆米4-6月期GDP個人消費・速報値
7/30◎米4-6月期コアPCEデフレーター・速報値
7/30◎アップル4-6月期決算
7/30◎コインベース・グローバル4-6月期決算
7/30◎アマゾン4-6月期決算
7/31◎日本7月東京都区部消費者物価指数
7/31☆日銀金融政策決定会合
7/31☆日銀展望リポート
7/31☆植田日銀総裁記者会見
7/31◎外国為替平衡操作の実施状況
7/31☆カナダ5月GDP
7/31◎米4-6月期雇用コスト指数

☆特に重要 ◎重要

<ドル/円 日足>

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。