
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年7月24日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼23日(木)の為替相場
(1):豪新規雇用者数 予想を大幅に上回る
(2):ECB 予想通り金利を据え置く
(3):米大統領「イランに責任を負わせる」
(4):米新規失業保険申請件数 57年ぶり低水準
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:上値を模索する展開が続く/ ▼注目の経済指標・イベント
23日(木)の為替相場

期間:23日(木)午前6時10分~24日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪新規雇用者数 予想を大幅に上回る
豪6月雇用統計で新規雇用者数は7.63万人増と市場予想(1.50万人増)を大幅に上回った。また、労働参加率が前月の66.7%から67.0%へ上昇したにもかかわらず、失業率は前月から横ばいの4.4%にとどまった(予想4.4%)。
(2):ECB 予想通り金利を据え置く
欧州中銀(ECB)は政策金利である預金ファシリティ金利を予想通りに2.25%に据え置いた。声明で「不確実性は依然として高い。エネルギーショックによるインフレへの影響はまだ完全には表れていない」と指摘。さらに「エネルギー価格の見通しは変動が非常に大きいが、現時点では6月の専門家による見通しのベースラインに近く、中東紛争前に記録された水準を大きく上回っている」とした。その上で「適切な金融政策スタンスを決定するために、データ依存型および会合ごとのアプローチに従う」と改めて表明した。ラガルド総裁はその後の会見で「インフレ見通しに対するリスクは上振れ方向にある」と強調。「最近の熱波や異常気象は予想以上に食品価格を押し上げる可能性がある」との見解を示し、次回9月理事会での利上げに含みを持たせた。
(3):米大統領「イランに責任を負わせる」
米国のトランプ大統領は、 イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジアラビアの石油タンカーを攻撃したことについて「もし彼らが再び同じことを行うなら、米国はイランに責任を負わせる」「イランに対して、懲罰として大規模な軍事的行動を取る」「そしてもちろんフーシ派に対しても課される」などとSNSに投稿した。
(4):米新規失業保険申請件数 57年ぶり低水準
米新規失業保険申請件数は18.7万件と1969年以来の水準に減少。市場予想(21.0万件)を大幅に下回った。これにより、4週平均の申請件数は20.8万件となり、前週時点の21.5万件から減少した。
23日(木)の株・債券・商品市場
日経平均: 66422.60 △307.00
豪ASX: 8838.994 △16.021
上海総合: 3876.777 △9.743
英FT: 10639.17 ▼77.80
独DAX: 24763.12 ▼392.29
NYダウ: 51711.65 ▼506.93
日10年債: 2.790 △0.028
豪10年債: 4.9911 △0.0158
英10年債: 5.102 △0.068
独10年債: 3.203 △0.032
米2年債: 4.3470 △0.0492
米10年債: 4.6932 △0.0387
NY原油: 92.19 △5.36
NY金: 4050.20 ▼101.70
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 163.000 ~ 164.600
ユーロ/円: 185.700 ~ 187.100
ポンド/円: 217.400 ~ 219.000
豪ドル/円: 113.800 ~ 114.600
ドル/円の見通し:上値を模索する展開が続く
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。イラン情勢の混迷が続く中、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海上でサウジアラビアの石油タンカーを攻撃したとの報道を受けて原油供給懸念が高まり、NY原油(WTI)先物価格が約1カ月半ぶりに1バレル=93ドル台まで上昇した。原油価格の急騰を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が高まるとドルが買われ、ドル/円は1986年11月以来となる163.99円前後まで上昇した。 ホルムズ海峡のみならず、紅海側のバブ・エル・マンデブ海峡までもが封鎖される懸念が高まっており、原油価格は引き続き高止まりする公算が大きく、そうした状況下ではドル高・円安地合いが続くと考えられる。引き続き本邦政府・日銀による円買い介入への警戒をしつつ、上値を模索する展開が続くだろう。特に、介入への警戒感が薄れる海外時間では円安は進みやすくなりそうだ。なお、本日は欧米の7月製造業・サービス業PMIが発表される。原油価格の反発を背景とする企業の景況感にも注目だ。
注目の経済指標・イベント
07/24 (金)
15:00 (英) 6月小売売上高
16:30 〇 (独) 7月製造業PMI・速報値
16:30 〇 (独) 7月サービス業PMI・速報値
17:00 〇 (ユーロ圏) 7月製造業PMI・速報値
17:00 〇 (ユーロ圏) 7月サービス業PMI・速報値
17:00 〇 (ユーロ圏) ECB1年先・3年先CPI予想
17:30 〇 (英) 7月製造業PMI・速報値
17:30 〇 (英) 7月サービス業PMI・速報値
22:45 ◎ (米) 7月製造業PMI・速報値
22:45 ◎ (米) 7月サービス業PMI・速報値
22:45 ◎ (米) 7月総合PMI・速報値
23:00 (米) 6月新築住宅販売件数
24:30 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
