
ドル円レポート:イラン情勢のヘッドラインおよび来週の日銀会合に向けた観測報道でボラティリティが高まる可能性があるため要警戒
ニューヨーク市場:トランプ米大統領がSNSでイランへ猛警告。原油高・米金利上昇を伴いドル買いが再加速
昨日のアジア時間は、イラン情勢の激化懸念を背景に「有事のドル買い」が進行。一方で、本邦当局による為替介入への警戒感から円買い圧力も根強く、ドル円は163円前半での揉み合いとなりました。
欧州時間に入ると、「日銀が利上げペース加速に柔軟な姿勢を示した」との報道を受けて円買いが優勢となり、一時162.659円まで下落。しかし、押し目買いの意欲は強く、すぐさま163.10円近辺まで買い戻される展開となりました。
NY時間では、トランプ米大統領が自身のSNSで「イランがホルムズ海峡で船舶を攻撃した場合、米軍はイランの橋梁や発電所を破壊する」と強く警告。中東リスクの拡大懸念から原油先物が急伸し、米長期金利の上昇を伴ってドル買いが加速すると、163.174円まで買い進まれました。
本日23日のアジア時間:有事のドル買い vs 介入警戒の円買いで拮抗
本日アジア時間に入ると、地政学リスクに伴うドル買いと介入警戒感による円買いが交錯し、163円前半で一進一退の推移が続いています。引き続きイラン情勢に関するヘッドラインや、来週の日銀金融政策決定会合に向けた観測報道による急変動には警戒が必要です。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
