
作成日時:2026年7月21日11時20分
トルコリラ/円は3.43〜3.45円付近で推移しています。対ドルでリラ安が進む一方、ドル円が162円台を維持しているため、下落は小幅にとどまっています。
7月21日~7月28日の焦点は、7月23日のトルコ中央銀行(CBRT)会合です。政策金利は37.00%での据え置きが予想されていますが、利下げ開始時期や原油高への警戒を声明がどう示すかで、リラの反応は変わりそうです。
原油価格の高止まりや夏場の観光収入、海外投資家の資金フローも踏まえ、トルコリラ/円の今週の展開をテクニカル面と市場センチメントから考えます。
今後1週間の予想レンジ:3.40~3.48円
トルコリラ/円見通し、中銀会合後も3.48円は上値が重いか
メインシナリオは、3.44円を中心に振幅しながら、上値を抑えられやすいレンジ相場です。
37.00%の政策金利と円安が下値を支える一方、対ドルでの緩やかなトルコリラ安に加え、25日移動平均線と75日移動平均線が3.48円方向の上値を抑えそうです。
短期的な分岐点は、下方向が3.42円、上方向が3.45円です。3.45円を上回れば3.48円を試す余地がありますが、3.42円を割り込むと3.40円方向へ下値を探りやすくなります。
CBRTが利下げを急がず、原油価格が下落すれば上値の重さは和らぎますが、反対に、利下げを示唆する声明や原油高、海外資金の流出が重なれば、トルコリラの下方向へ傾きます。
トルコ中銀の政策とインフレの影響
CBRT政策金利、据え置きより利下げへの距離感
CBRTは6月会合で、1週間物レポ金利を37.00%に据え置きました。7月会合でも据え置きが市場予想の中心であり、金利が変更されなければ決定自体への反応は限られる可能性があります。
焦点は、次回以降の利下げに対する距離感です。物価安定まで引き締め姿勢を維持する方針を示せば、リラの下値を支えます。一方、早期利下げを意識させる表現が加われば、ドル/トルコリラの上昇を通じてトルコリラ/円の上値を抑えそうです。
トルコCPI鈍化、インフレ安心感と利下げ観測の両面
6月のトルコ消費者物価指数(CPI)は前年比+32.1%、前月比+0.99%となり、5月から伸びが鈍化しました。2026年1〜3月期の実質国内総生産(GDP)は前年比+2.5%増、前期比+0.1%増にとどまり、内需や生産活動にも弱さが見られます。
インフレ鈍化と景気減速は、金融引き締めが機能しているとの安心感につながる一方、将来の利下げ余地を広げます。短期的な下支えと、中期的な上値抑制が併存する状況です。
年末にかけトルコリラには減価圧力が引き続き残る
観光収入とキャリートレードはトルコリラの支え
夏場は観光の繁忙期です。トルコ統計局ベースの観光収入は、2025年4〜6月期から2026年1〜3月期までの直近4四半期で約656億ドルに達しており、観光を通じた外貨流入は国内需給を支えます。ただし、直ちにリラ買いへ向かうとは限らず、上昇材料というより下落速度を抑える季節要因です。
5月時点のJ.P.モルガン推計では、リラのキャリートレード残高は約290億ドル、海外投資家によるリラ建て国債の保有額は約150億ドルとなっており、こうした点はトルコリラを支える材料となっています。
原油高と利下げ期待がトルコリラの上値を抑制
一方、7月20日の北海ブレント原油は1バレル=89.22ドルで終了し、一時91.42ドルまで上昇しました。エネルギー輸入国であるトルコにとって、原油高は輸入負担やインフレ圧力を強めるため、リラのマイナス材料です。
しかも、CBRTの7月市場参加者調査では、年末のドル/トルコリラが51.55リラ、年末政策金利が34.70%と予想されています。市場は、年末に向けて月1%台の緩やかなペースでのリラ安と利下げが見込まれており、トルコリラへの先行き不安は残っています。
高金利による需要と夏場の外貨流入は下値を支えますが、海外資金の流出や中期的なリラ安予想が戻りを抑えています。市場センチメントは相反しているものの、総合すると上値を抑える状態です。
トルコリラ/円のテクニカル分析(移動平均線・抵抗帯・支持帯)

トルコリラ/円は3.43〜3.45円付近で推移し、直近はじり安の展開です。対ドルでのリラ安が続くなか、円安だけでは上値を伸ばしにくくなっています。
25日移動平均線は3.45円付近、75日移動平均線は3.48円付近です。まずは25日線を上回って定着できるかが、短期的な戻りの強さを判断するポイントになります。
上値では、75日線と重なる3.48円付近が強い抵抗帯です。ここを明確に突破するには、新たな材料が必要かもしれません。
下値では、心理的節目となる3.40円が重要な支持帯です。目先の分岐点は、上方向が3.45円、下方向が3.42円となります。
トルコリラ/円シナリオの組み立て方
メインシナリオは、高金利と円安を支えに、トルコリラ/円が3.44円を中心に3.42〜3.45円で推移する展開です。
CBRTが利下げを急がず、原油価格が落ち着けば上値を試す余地がありますが、対ドルでのリラ安と原油高が続けば、上昇余地は限られます。この見方は一つのシナリオです。CBRTの声明、ドル/トルコリラ、ドル円、原油価格のどれを重視するかによって、ご自身の見通しを組み立ててください。
【あなたのトルコリラ/円見通しは?】
A:メインシナリオ
3.42〜3.45円を中心に推移し、高金利と円安が下値を支える一方、リラ安と移動平均線が上値を抑える。
B:上振れシナリオ
CBRTの強い引き締め姿勢、原油安、円安、ドル/トルコリラの下落が重なれば、3.45〜3.48円を試す。
C:下振れシナリオ
3.42円を下回り、ハト派的なCBRT声明、原油高、資金流出、円高が重なれば、3.40〜3.42円で推移する。
トルコリラ/円の注文情報
| Sell | Rate | Buy |
|---|---|---|
| ■■■■■■ | 4.40 | □ |
| ■■■ | 4.30 | □ |
| ■■■■■■■■■■ | 4.20 | □ |
| ■■■■■■■■■ | 4.10 | □ |
| ■■■■■■■■■■ | 4.00 | □ |
| ■■■■■■■■■■ | 3.90 | □ |
| ■■■■■■■■■■ | 3.80 | □ |
| ■■■■■■■■■■ | 3.70 | □ |
| ■■■■■■■■■■ | 3.60 | □ |
| ■■■■■■■■■■ | 3.50 | □ |
| 3.40 | ||
| □□□□□□□□□□ | 3.30 | ■■■■■■■■■■ |
| □□□□□□□□□□ | 3.20 | ■■■■■■■■■■ |
| □□□□□□□□□□ | 3.10 | ■■■■■■■■ |
| □□□□□□□□□□ | 3.00 | ■■■■■■■ |
| □□□□□□□□□□ | 2.90 | ■■■■■■■ |
| □□□□□□□□ | 2.80 | ■■ |
| □□ | 2.70 | ■■ |
| □□ | 2.60 | ■■ |
| □□□□□□□□□□ | 2.50 | ■ |
| □ | 2.40 | ■ |
本データは10分おきに再集計され、その約5分後に表示されます。
背景が水色の行は現在レートの位置を表しています。
トルコリラ/円の今後の重要イベント
- 7月23日(木) トルコ 20:00 トルコ中央銀行政策金利
- 7月24日(金) 日本 09:30 S&Pグローバル購買担当者景気指数(PMI)速報値
- 7月24日(金) 米国 22:45 S&Pグローバル購買担当者景気指数(PMI)速報値
- 7月27日(月) 米国 21:30 6月耐久財受注
- 7月28日(火) 米国 23:00 7月消費者信頼感指数
- 7月28日(火) 米国 時刻未定 米連邦公開市場委員会(FOMC)開始
