
ドル円レポート:162円台半ばで攻防、米指標の強さと地政学リスクが下値を支える
ニューヨーク市場:好調な米指標と連銀高官のタカ派発言で一時162.54円台へ上昇
中東・イラン情勢への警戒から原油先物価格の上昇が続くなか、NY時間発表の経済指標がドルの押し上げ要因となりました。米6月小売売上高が前月比+0.2%と5カ月連続の増加を維持し、新規失業保険申請件数も20.8万件と市場予想(21.7万件)を下回る強い結果を記録。さらに、ダラス連銀のローガン総裁やカンザスシティ連銀のシュミッド総裁らからタカ派的な発言が相次いだことで米長期金利が上昇、ドル買いが進行しました。ドル円は一時162.548円まで急伸。その後はNY終盤にかけて利益確定売りに押され、162.314円まで押し戻されて取引を終えました。
本日17日のアジア時間:株安を背景とした円売り・ドル買いで堅調推移
本日のアジア市場では、半導体セクターの軟調を背景に日経平均株価が大幅下落となる一方、ドル円は底堅い動きを見せています。日本の財政悪化懸念に伴う円売りに加え、緊迫するイラン情勢を背景とした安全資産としてのドル買い(地政学リスクに伴うドル買い)が主導。162.470円まで再度上値を伸ばす展開となっています。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
