昨日NY時間に「英次期首相に就任予定のバーナム氏は次期財務相に財政規律を重視するマフムード現内相を指名する見通し」と報じられた。バーナム政権での財政不安が後退してポンド買いが活発化すると、ポンドドルは1.35ドル台半ばまで急騰した。テクニカル面でも、1.34ドル台前半の雲上限を上抜けたことで、三役好転が点灯。5月初めにかけて伸び悩んだ1.36ドル台半ばが視野に入っている。
次期英財務相人事についてだが、マフムード氏の手腕への期待というより、「左寄りの政策が多いとされ、国債増発リスクを想起させてしまうミリバンド氏ではなかった」点を好感したとの声も聞かれる。マフムード氏が財務相に就任した場合は、財政規律を維持できるか手腕が問われそうだ。
本日欧州序盤に、英国では5月の月次国内総生産(GDP)や鉱工業生産、製造業生産指数など複数の指標が発表予定。市場予想はGDPが前月比±0.0%、鉱工業生産は前月比-0.1%/前年比+1.3%、製造業生産は前月比-0.2%と、4月(-0.1%、±0.0%/-0.2%、+0.4%)と比べ、やや弱めの予想だ。財政悪化懸念の後退を市場が好感していることを踏まえると、全般的に余程弱い結果とならない限り、下押す場面があっても一時的かもしれない。
もっとも、NY序盤には6月米小売売上高や米新規失業保険申請件数などの発表が控えており、これらを見極めたいとの雰囲気が広がるようだと、相場は様子見となることも考えられる。
そのほか引き続き、米・イランを始めとする中東情勢にも注意したい。現状は米・イラン間を中心とした戦闘状態が続いているが、戦火が拡大する場合はリスク回避ムードが強まり、有事のドル買いや原油価格の上昇が意識されやすい。関係者の発言にも留意すべきだろう。
想定レンジ上限
・ポンドドル、5月1日高値1.3658ドル
・ユーロドル、90日移動平均線1.1585ドル
想定レンジ下限
・ポンドドル、日足・一目均衡表の雲上限1.3436ドル
・ユーロドル、15日安値1.1406ドル
(川畑)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
