※ライブ配信終了後は、録画動画に切り替わります。
<概況(7/16)>
・昨日のドル円は162円台前半での狭いレンジ。一時161円台へ下落する場面もあったが、すぐに買い戻された
・方向感の乏しい展開が続いており、162円後半は「重くなってきた」との認識
・ポンド円は18年半ぶりの高値圏(2008年初め以来)
<前営業日(7/15)の振り返り>
・ 米PPI
・ 6月生産者物価指数は前年比+5.5%(予想+6.2%)、前月分は6.5%→6.0%へ下方修正
・コアPPIも+4.7%(予想+5.1%)、前月分は+4.9%→+4.6%へ下方修正
・ただし6月は米・イラン停戦合意期間で原油が一時70ドル割れしていた時期のデータ。7月以降は再攻撃で原油が80ドル台に高止まりしており、インフレ再加速の警戒感は残る。+5.5%はFRB目標2%を大きく上回ったまま
・英ポンド急伸
・FT紙が、次期首相就任予定のバーナム氏が財政規律重視のマフムード氏を次期財務相に指名する見通しと報道
・英国の財政悪化懸念が後退し、ポンドは主要通貨中で最強(対円で+1.1%)
・対照的に日本は「責任ある積極財政」との説明が海外に受け止められず、財政悪化懸念が残存 → ポンド円の強さにつながる
・ベージュブック
・12地区中11地区でわずか〜緩やかなペースで拡大、1地区が横ばい。物価は全体的に緩やかに上昇
・雇用は5地区で小幅〜堅調に増加(前回は1地区のみ)→ 米経済は引き続き底堅い
・ただし消費支出は燃料価格上昇で他カテゴリーの売上が抑制され、わずかな増加にとどまる。一部地区では裁量的支出の減少や低価格品へのシフトも
<今日の見通し>
・6月CPI・PPIともに予想以上に鈍化し、FRBの早期利上げ観測が後退
・本日NY時間の6月小売売上高は下振れ余地あり(ガソリン価格低下+ベージュブックの消費弱含み示唆)
・仮にドル売りとなってもクロス円上昇がドル円の下値を支える。日銀の利上げ困難観測、骨太方針に絡む財政悪化懸念から円が大幅に買われる材料もない
・→ 162円台前半中心のもみ合いから大きく離れる展開にはならない。「下がったら買い」の見方は維持
<結論>
・米6月PPIは予想を大きく下回り、FRBの早期利上げ観測は後退(7月利上げ織り込みは約10%、9月も50%割れ)。ただし7月以降の原油高でインフレ再加速リスクは残り、素直に喜べる内容ではない
・本日の米6月小売売上高は下振れ余地あり。ガソリン価格低下とベージュブックの消費弱含み示唆がその根拠
・ただし予想を下回ってドル安になっても、クロス円の上昇がドル円の下値を支える構図。日銀の利上げ困難観測と日本の財政悪化懸念から円買い材料も乏しい
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
