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【FX】7/15 弱い米CPIも反応は限定的 今日の注目は? |為替市場ニュースの振り返り、今日の見通し

※ライブ配信終了後は、録画動画に切り替わります。

<概況(7/15)>

    ・米6月CPIは市場予想を下回る鈍化となったものの、ドル円の下落は限定的で、162円台へ戻す展開
    ・中東(米・イラン)の紛争長期化による原油高が、円の売り材料かつ米インフレ再加速要因として意識されている

<前営業日(7/13)の振り返り>

①GPIF運用方針を巡る発言
    ・上野厚生労働大臣:「必要があれば見直しの検討を進める」と発言。ただし「足元の運用環境は基本ポートフォリオの想定から大きく乖離しているとは考えていない」とも指摘
    ・片山財務大臣:GPIFのポートフォリオは「不磨の大典ではない」とし、見直しの可能性を探る考えを示唆。ただし具体策・スケジュールには踏み込まず
    ・→ 一瞬ドル円は下落したが、実質的な影響は限定的。事実上の口先介入との評価

②20年債入札が非常に堅調
    ・応札倍率 4.522倍(前月は約2.9倍)、テールは0(2010年以来の水準)
    ・テール0=落札参加者がほぼ同水準で応札=「少しでも高くても買いたい」投資家が多かったことを示す
    ・財政不安が後退したとの見方から円が買い戻されたが、値動きは限定的

③米6月CPIが大幅鈍化 → ドル急落
    ・ガソリン価格が前月比 −9.7% とエネルギー価格の低下が目立った
    ・利上げ織り込みが大幅低下:7月FOMC 40% → 15%、9月 100% → 60%台、年内2回(0.5%)利上げ 7割近く → 2割程度
    ・ドル円は一時 161.60円前後 まで急落

④ウォーシュFRB議長 初の議会証言(下院)→ ドル反発
    ・「インフレの高止まりを容認しない」と強調。FRB改革を支える5つのタスクフォースの狙いは物価の安定にあると説明
    ・6月CPIの鈍化には言及しつつ「これでミッション完了ではなく、やるべきことはたくさんある」
    ・利上げという言葉は使わなかったがタカ派的と受け止められ、ドル円は 162.20円台まで反発

<今日の見通し>

    ・ホルムズ海峡案は撤回されたが、米・イランの攻撃応酬継続 → 中東情勢の不透明感がドル円の下値を支える要因
    ・
一方でCPI下振れによる早期利上げ観測後退で、積極的なドル買いにもなりにくい
    ・→ じりじりとした円安基調が続く可能性が大きい
。163円台を一気に試す動きは想定しにくい

<結論>

    ・米6月CPIは大幅鈍化したが、ドル円の下値は堅い。 早期利上げ観測は後退したものの、原油高を背景に「7月分インフレは再加速」との見方が強く、年内利上げ観測そのものは崩れていない
    ・上値も重い
。 利上げ織り込み低下でドルを積極的に買い上げる材料に欠け、加えて政府・日銀サイドが手を変え品を変え口先介入で上値を抑えている構図
    ・
当面の主役は米経済指標ではなく中東情勢
。 雇用統計・CPIを通過し、FOMCは再来週。今週後半〜来週はイラン情勢と原油価格がドル円を主導する可能性が高い

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。