※ライブ配信終了後は、録画動画に切り替わります。
<概況(7/14)>
・ドル高・円安地合いだが、上値は重く下値は硬いレンジ。材料が出るたびに動いてもすぐ戻る、ヘッドライン主導の荒い相場
・米・イラン情勢の緊迫化が最大の焦点。原油が急騰(WTI一時ほぼ+10%、終値ベースでも約+9%)、逆に安全資産の金は急落(一時4,000ドル割れ)
・本日の注目は米6月CPIとウォーシュFRB議長の議会証言。ドル円は約40年ぶり高値の163円台をうかがう展開
<前営業日(7/13)の振り返り>
・ 米・イラン:米中央軍がイランへの攻撃を継続(3夜連続を表明)。トランプ大統領がホルムズ海峡の「守護者」を宣言し、通過貨物価値の20%の通行料を要求。イランは「高すぎる」と反発。WTIは前週末比+3%超で寄り付き急騰
・GPIF関連:ロイターが「政府は基本ポートフォリオの変更を現時点で想定せず」と報道。木原官房長官は「必要があれば修正の可能性」と発言。片山財務大臣の前週金曜の発言で一時円高に振れたが、市場は口先介入の域を出ないと判断。GPIF自身もX(旧Twitter)で「長期維持が効率的」と静かに反論
・神田氏の分析:仮に10%入れ替えても約15兆円規模(GW介入と同程度)にすぎず、ドル高地合いを転換させる力はない。GPIFは独立行政法人で制度変更のハードルも高く、テーマとしてはそろそろ賞味期限切れ
<今日の見通し>
・6月CPI予想は前年比+3.8%(前月4.2%から鈍化見込み)。ただし原油急騰で7月分は再加速の可能性が高く、6月が下振れてもドル売りにはつながりにくい。コアCPIは約2.9%と目標2%に対し高止まり
・介入論点:仮に上昇してもドル高主導であり、逆張りの円買い介入は効きにくい。163円台に乗せても費用対効果から発動は困難との見方。2年前(2024年7月)の介入はCPI下振れ・ドル安局面での「順張り」で効いたが、今回は状況が正反対
・ウォーシュ議長の証言(23時)が最大のワイルドカード。証言原稿は1時間ほど前(22時頃)に出る可能性。CPI(21:30)前後の21時過ぎから臨戦態勢が推奨
<結論>
・ドル高・円安地合いは継続。原油急騰+日米金利差拡大がドル円の上値を支え、163円到達の可能性は十分
・6月CPIは強い方向感を生みにくい(下振れ=反応薄、上振れ=7月再加速観測)。相場を大きく動かすのはむしろウォーシュ議長の証言。読みにくいだけに反応が大きくなりやすい
・円買い介入はドル高局面での逆張りとなり効きにくく、当局も動きづらい。一方で161円割れも当面は遠い見立て
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
