
午前の為替予想は… 再び40年ぶり163円が視野に 介入は困難な状況に
作成日時 :2026年7月14日7時50分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也
ドル円予想レンジ
161.800-163.400円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.5%上昇。中東情勢の緊迫化を背景に有事のドル買いが優勢となり、早々に162円台を回復すると、NY市場終盤には162.48円前後まで上伸した。トランプ米大統領は、イランの港湾を再び封鎖すると宣言。ホルムズ海峡を米国の管理下に置くとともに、輸送貨物の20%を管理料として徴収する考えを示した。米国はすでにイラン産原油の輸出解禁措置を撤回しており、両国が6月に交わした戦闘終結に向けた覚書は破棄されたも同然だ。こうした状況下で原油価格が急伸。インフレリスクが意識される中、本日は米6月消費者物価指数(CPI)の発表に続いてウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が行われる。仮にこれらがドル/円上伸のきっかけになるとすれば、それは明らかにドル高主導の展開であろう。約40年ぶりに163円台に乗せたとしても、費用対効果を考えると日本政府・日銀が円買い介入を発動するのは困難な状況である可能性が高いということになる。なお、政府・日銀はちょうど2年前にも米CPIの発表直後に円買い介入を実施した。しかし、今回とは地合いが大きく異なり、米CPIが下振れしたことでFRBの利下げ観測が強まる中、ドル安の流れに乗じた円買い介入であった。
今朝 最新のドル/円チャート

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外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
