
ドル円レポート:片山財務相発言の円買いからドル買いへ
ニューヨーク市場:米利上げ織り込みのドル買いが再開
先週金曜日のアジア時間、片山財務相が記者会見で「年金基金(GPIFなど)による日本の金融資産への投資を後押しする」との考えを示した。これが国内への資金還流思惑につながり円買いが進行。ドル円は一時161.287円まで下落した。その後、中東情勢の不透明感を背景にした原油先物価格の上昇がドル買いを誘うと、NY時間序盤には161.890円まで買い戻される展開となった。再び161.282円まで押し戻される場面もあったが、FRBが議会に提出した半期に一度の「金融政策報告書」で、インフレが春に一段と上昇したと指摘され、物価安定に向けた強い姿勢(再公約)が示された。これにより年内の追加利上げ観測を織り込むドル買いが再開し、ドル円は161.744円まで値を戻して取引を終えた
本日13日のアジア時間:イラン緊迫化による原油高からドル買い
本日のアジア時間では、イラン情勢の緊迫化を背景とした原油先物価格の上昇が意識され、有事のドル買いが優勢となっている。足元のドル円は一時162.069円まで上昇する動きをみせている。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
