読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(米ドル/円)162円台後半で失速、米CPIで『163円再トライ』か『調整継続』か ハロンズFX 2026/7/11

 

ドル円予想 2026年7月6日週 チャート分析 米CPIとFOMCへの影響

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2026年7月10日 16時20分

米金利の先高観がドル円を支える一方、季節要因や年金資金の国内回帰期待による円買いが上値を抑えるなど、足元のドル円相場は強弱材料が交錯する展開となっています。来週は米CPIや要人発言が相次ぎ、利上げ期待の変化が焦点となるほか、テクニカル面ではダブルトップ形成の可能性も浮上しており、ドル円は重要な分岐点を迎えつつあります。

予想レンジ:ドル円:159.80〜162.80

ドル円、162円後半で跳ね返され失速

2026年7月6日〜7月10日のドル円相場は上値の重い展開でした。前半は日本の財政運営や金融政策正常化を巡る警戒感から日本国債利回りが上昇し、円の信認低下が意識される中で、ドル円は162.709円まで上昇しました。しかし、163.00円の節目を前に戻り売りが強まりドル円は失速。トランプ米大統領が停戦合意はすでに破綻したとの見解を示すなか、イランへの空爆を再開するなど中東情勢の緊張が高まる場面はありましたが、片山財務相が「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの年金基金による国内投資を後押しする」と発言。これを受けて、国内債券などへの投資拡大の連想から日本へ資金還流が意識され、ドル円は161.287円まで下落しました。
(各レート水準は執筆時点のもの)

ドル円見通し:米CPIと当局者発言で利上げ期待の変化見極め

2026年7月13日〜7月17日のドル円はファンダメンタルズと政治の両面を睨んで神経質な展開が予想されます。米経済指標では6月消費者物価指数や卸売物価指数が発表されます。米国の利上げが緊急に必要になるとは見ていませんが、これらの結果を受けて、28日・29日のFOMCに対する思惑が高まる可能性はあります。物価上昇のペースが速いようなら、年後半の利上げ期待や7月FOMCでのタカ派的な情報発信への思惑が強まり、ドル円は163円方向へ下値を切り上げていく可能性があります。一方、緩やかな物価上昇にとどまる場合、ドル円にはイベント前の調整ムードが広がることも考えられます。翌週からブラックアウト期間となるため、多くの要人発言が予定されており、指標結果やこれらの発言内容を踏まえ、足元の米利上げ期待がどちらの方向に向かうのか注目されます。

日米首脳の『こだわり』がドル高・円安の長期化を助長

また、ドル高・円安を巡っては、日米の首脳たちの「(政策への)こだわり」が市場の歪みをさらに加速させ、結果としてドル円の上昇(超円安)を止められなくしているとの指摘もあります。年金資金の国内回帰に伴う金利圧力低下は、こうした流れが変化するきっかけになる可能性はあります。しかし、GPIFの資産配分変更には制度上の制約もあり、実際の国内回帰がどの程度進むかはなお不透明です。また、高市首相が「積極財政と緩和継続(金利を上げない)」という政策の主軸を変えない限り、円安バイアスがかかる状態は継続すると見られます。本格的な円高トレンドはまだ先になりそうです。

ドル円テクニカル分析:ダブルトップ視野、焦点は160.45円割れ

ドル円は一時162.70円台まで上昇したものの、足元では10日移動平均線の162.05円付近を下回り、上値の重さが意識されています。RSIも47.90と50を下回っており、短期的な買いの勢いはやや鈍っています。

チャート形状では162.80円台を高値とするダブルトップ形成が視野に入りつつあり、ネックラインとみられる160.45円付近を割り込むかが焦点です。

160.45円付近を下抜けると160.00円割れを試す流れが強まりやすくなります。ただし、50日移動平均線は160.00円付近にあり、中期的な地合いが大きく崩れたわけではなく、160円台前半で下げ渋れば再び161円台後半から162円台を試す可能性も残ります。

売りは162.10〜162.50円付近、利益確定は160.45円、160.00円、159.80円付近が目安です。損切りは162.80円超え、慎重に見るなら163.00円台乗せです。

一方、159.80〜160.00円付近で下げ渋れば押し目買いも検討できます。ただし、159.80円割れでは買いは見送りたいところです

【ドル円チャート 日足】

ドル円 日足テクニカル/移動平均線/RSI 2026年7月10日

ドル円 日足/10日・50日移動平均線/RSI(9日)外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

2026年7月13日〜7月17日の重要経済指標・イベントスケジュール

  • 7月13日(月)
    • 18:25 アメリカ ボウマンFRB副議長、発言
  • 7月14日(火)
    • 13:30 日本 5月鉱工業生産・確報値
    • 21:30 アメリカ 6月消費者物価指数(CPI)
    • 23:00 アメリカ ウォーシュFRB議長、議会証言
    • 25:40 アメリカ バーFRB理事、発言
  • 7月15日(水)
    • 08:50 日本 5月機械受注
    • 18:00 ユーロ 5月鉱工業生産
    • 21:30 アメリカ 7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
    • 21:30 アメリカ 6月卸売物価指数(PPI)
    • 23:00 アメリカ ウォーシュFRB議長、議会証言
    • 27:00 アメリカ 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 7月16日(木)
    • (時間未定) イギリス 労働党党首選、受付締め切り
    • 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
    • 15:00 イギリス 5月月次国内総生産(GDP)
    • 15:00 イギリス 5月貿易収支
    • 18:00 ユーロ 5月貿易収支
    • 21:30 アメリカ 新規失業保険申請件数
    • 21:30 アメリカ 6月小売売上高
    • 23:00 アメリカ 7月NAHB住宅市場指数
    • 23:00 アメリカ 5月企業在庫
    • 25:30 アメリカ ダラス連銀総裁、発言
  • 7月17日(金)
    • (時間未定) 日本 特別国会会期末
    • 18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICP、改定値)
    • 21:30 アメリカ 6月輸入物価指数
    • 21:30 アメリカ 6月住宅着工件数
    • 21:30 アメリカ 6月建設許可件数
    • 23:00 アメリカ 7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

外為どっとコム「経済指標カレンダー」


関連レポート

 
外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。