前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年7月10日 15:07
7月9日〜7月10日のドル円市況|資金還流期待で円高
7月9日、米国とイランを巡る緊張が再び高まったものの、ホルムズ海峡の封鎖は直ちに起こらないだろうとの見方が優勢で、原油価格が落ち着いていたことから、ドル円は162.243円まで低下した。もっとも、大台割れを試すような動きにはならず、その後は162.50円へ戻した。
本日のアジア時間のドル円は161.287円まで下落した。片山財務相が「経済財政政策運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に関連して、「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など年金基金による国内投資を後押しする」と発言した。これを受けて、国内債券などへの投資拡大の連想から、日本へ資金が還流するとの見方で円が買い戻された。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|「買い方」が優勢
取引金額は前日比で34.7%減少し、過去20営業日平均比でも27.3%低い水準となるなど、取引は低調だった。各通貨ペアが足元の見慣れた水準での振幅にとどまったため、投資家の取引意欲は高まりにくかった。
また、全体の建玉比率は売建玉が48%、買建玉が52%と、やや買い方が優勢となった。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| -34.7% | -0.1% | 7.6% |
| -27.3% | 48% | 52% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|ポンド円が2位へ
ドル円(USD/JPY)がシェア66.1%を占めており、依然として取引の中心。ただし、前日比では0.7%とわずかにシェアを落とした。
また、ポンド円(GBP/JPY)がシェア6.3%(前日比2.8%増)と2位に浮上した。一方で、メキシコペソ円(MXN/JPY)は前日比2.9%減の4.3%にとどまり、4位へ後退した。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 66.1% | -0.7% |
| 2位 | GBP/JPY | 6.3% | 2.8% |
| 3位 | AUD/JPY | 5.2% | -0.7% |
| 4位 | MXN/JPY | 4.3% | -2.9% |
| 5位 | NZD/JPY | 4.1% | 0.1% |
| 6位 | TRY/JPY | 3.3% | 1.6% |
| 7位 | ZAR/JPY | 2.6% | -1.0% |
| 8位 | EUR/USD | 2.5% | -0.2% |
| 9位 | EUR/JPY | 1.8% | 0.7% |
| 10位 | AUD/USD | 1.6% | -0.2% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|円売りポジション増加
ドル円(USD/JPY)は買ポジション(ロング)が20.2%増加した。その他、ポンド円(GBP/JPY)のロングは13.0%増加、ユーロ円(EUR/JPY)のロングは11.4%増加するなど、多くの対円通貨ペアで買いポジションの増加が見られた。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | -3.8% | 20.2% |
| EUR/JPY | 1.0% | 11.4% |
| EUR/USD | 4.2% | 4.0% |
| GBP/JPY | 1.9% | 13.0% |
| AUD/JPY | 5.9% | 0.6% |
| NZD/JPY | 50.7% | -4.0% |
| ZAR/JPY | -4.9% | -1.7% |
| TRY/JPY | -0.7% | 0.2% |
| CNH/JPY | 0.0% | 1.1% |
| MXN/JPY | 6.4% | 0.2% |
| SGD/JPY | -0.4% | 9.0% |
