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【FX】7/8 米イラン情勢悪化でドル買い再燃 |為替市場ニュースの振り返り、今日の見通し

※ライブ配信終了後は、録画動画に切り替わります。

<概況(7/8)>

    ・ドル円は昨日NY後半からドル買いが強まり、本日は一時 162円40銭台 まで上昇。配信時点では162円30〜32銭前後。昨日は上値が重かったが、今日は下値が硬い展開
    ・早朝、米国がイランへ一連の攻撃を実施。イラン産原油の制裁緩和撤回+軍事攻撃で地政学リスクが再燃し、これがドル円の下支え要因に

<前営業日(7/7)の振り返り>

    ・円が一時買い戻し:経済財政担当大臣が、「骨太の方針」原案の文言(適切な金融政策運営が重要)を日銀への利上げ牽制と受け止める市場に対し「誤解であり、具体的な政策は日銀に委ねられるべきとの政府の立場に変わりはない」と発言。財政拡張のための低金利要求も否定。これでドル円は一時 161円64銭前後 まで下落。ただし「裏では日銀に圧力をかけるのでは」との見方は残存し、日本の財政悪化懸念も継続 → 円は下がると買い戻される展開
    ・米貿易赤字の拡大:6月の米貿易収支は 776億ドルの赤字(市場予想784億ドルは下回るが、前月546億ドルから拡大)。データセンター整備に伴う資本財輸入増が主因で、一時的要因のためドル売り材料にはならず反応は限定的
    ・米国がイラン産原油の制裁緩和を撤回+軍事攻撃:米・イラン停戦覚書に基づき2カ月間認めていたイラン産原油購入を撤回。覚書署名後にイランがホルムズ海峡で船舶を攻撃したことへの反発で、米中央軍がイランへ強力な攻撃を開始(80カ所以上の軍施設)。イラン外相は覚書違反と非難し、国益と安全保障を守るため断固たる行動を取ると強調

<本日の見通し>

    ・米・イランの和平合意の先行き不透明感がドル円の下値を支える構図。焦点はイランが報復するか。報復→原油高→ドル円上昇となれば、予告なしの「不意打ち介入」の可能性も
    ・上値の節目は 162円84銭前後(7/1高値=約39年半ぶり高値)。ここを上抜けるかが最大のポイン

<結論>

    ・ドル円は米・イランの地政学リスク再燃(原油急騰・米金利上昇)を追い風にドル買いが優勢で、162円台前半で底堅く推移
    ・目先の最大の関門は7/1高値の162円84銭前後。これを上抜けるか、そして上抜けた場合に不意打ち介入が入るかが今後のカギ
    ・材料の中心はイランの報復の有無。報復なし・沈静化なら過度な警戒が後退しドル買い一服も、現時点ではまだそのフェーズではなく「押し目買い」が基本スタンス
    ・米・イラン情勢が主役になる局面では、NZドルなど他通貨の対ドル下落がクロス円の重しになりやすく、ドル円は介入警戒で上げにくく、クロス円も伸びにくい点に留意

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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