東京・ロンドン市場では、今月閣議決定予定の「骨太の方針2026」原案における日本の財政悪化懸念や日銀への追加利上げけん制が意識され、円売りが優勢となった。為替介入への過度な警戒感が後退するなか、足もとでは162.40円まで上昇し、2日高値162.61円に迫る展開となっている。高市政権下での「円安黙認・利上げ反対」の姿勢が意識されやすい地合いのなか、直近高値を上抜ければ1986年以来となる163円台への突入が視野に入る。
米国側では、先週発表となった米6月雇用統計では労働参加率が低下するなど強弱入り混じる結果となったものの、連邦公開市場委員会(FOMC)声明のタカ派姿勢や米長期金利の底堅い推移がドルを支えている。今夜は米6月ISM非製造業指数の発表を控えており、54.1程度を見込んでいる市場予想を上回れば、米経済の底堅さと利下げ期待後退からドル買いが加速する可能性が高まる。
ただし、162円後半から163円台に向けて急ピッチで上昇する局面では、本邦通貨当局による口先介入や覆面介入への警戒感も高まる。心理的節目付近での高値追いには注意が必要といえる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、1986年12月22日高値163.30円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、本日朝方からのレンジ下限161.20円。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
