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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円)戻り売りのユーロ円、底堅いポンド円|でも主役はドル円 ハロンズFX 2026/7/4

 

ユーロ円・ポンド円の見通し(2026年7月6日週)

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2026年7月3日 18時20分

来週のユーロ円ではユーロ圏景気への不透明感、ポンド円では英政局の行方が焦点です。ただし、足元では欧州通貨そのものの材料より、ドル円の振れに左右される展開が続いています。やっぱりドル円の動向がメインドライバーとなるでしょう。テクニカル面では、ユーロ円は185円台で戻り売りが出やすく、ポンド円は213円台後半を維持できるかがポイントになります。

予想レンジ:ユーロ円:182.50-185.80

予想レンジ:ポンド円:213.50-216.80

ユーロ円・ポンド円、ドルと円主導で方向性定まらず

2026年6月29日~7月3日のユーロ円とポンド円はドル円の動きに連動する展開となりました。前半は、ドル円が162円台回復を果たした流れに乗って、ユーロ円は185.865円、ポンド円は216.066円まで上昇しました。ただし、後半にドル円が失速すると、ユーロ円は183.724円、ポンド円は214.599円まで反落しました。対ドルでユーロやポンドが反発したものの、そうした動きはユーロ円やポンド円の下値を支えこそしましたが、上昇させるほどの力強さはありませんでした。

(各レート水準は執筆時点のもの)

ユーロ円見通し:成長に対する懸念が残り、調整も

2026年7月6日~7月10日のユーロ円相場は上値の重い展開が見通せます。ユーロ圏の6月の消費者物価指数は総合が前年比+2.8%、コアが+2.4%と、5月から低下しました。特にサービスインフレの鈍化が顕著でした。中東情勢やホルムズ海峡をめぐる供給不安から、エネルギー価格を通じたインフレ圧力が警戒されました。ただ、6月は原油価格の上昇圧力が一服し、サービス価格の伸びも鈍化したことで、ECBが急いで追加利上げに動く必要性はやや後退したとみられます。もっとも、インフレ率はなお2%目標を上回っており、9月から10月にかけた追加利上げ観測は完全には消えていません。

7月はドルの上値が重くなりやすい時期でユーロが下支えされやすい季節ですが、成長に対する不透明感から、ユーロは上値の重い展開がしばらく続くかもしれません。ユーロ円もユーロの上値の重さと、ドル円の巻き戻しが重なれば、調整幅が広がる危険はありそうです。

ポンド円見通し:テールリスクは対立候補が現れること

2026年7月6日~7月10日のポンド円相場は底堅い展開を見通します。辞任を表明したスターマー首相の要請に基づき、立候補の推薦受付が7月9日に開始され、7月16日に締め切られる予定です。立候補者がバーナム氏1人のみだった場合は無投票選出となります。その場合、7月17日に新党首が決まり、7月20日にも首相に就任する可能性があります。バーナム氏は「経常支出は税収で賄う(投資目的以外での借金はしない)」「数年以内に債務対GDP比を引き下げる」という、スターマー政権時代のルールを維持するとしており、英国債売り圧力は低下しています。こうした点はポンドを下支えします。

ただし、対立候補が現れた場合、党員投票へ進むため、議会が再開される9月まで新首相誕生がずれ込むことになります。このケースはテールリスクですが、万一そうした事態になれば、政治の空白が意識され、ポンド売りが進む可能性があります。

ユーロ円テクニカル分析:185円台では戻り売りが出やすい

ユーロ円は、185円台後半まで反発したあと失速し、足元では184円台前半まで押し戻されています。現在値は25日移動平均線(185.00円付近)、75日移動平均線(185.15円付近)を下回っており、短期的には上値の重い形です。

RSI(9日)は44.3で、中立よりやや弱めですが、売られすぎ感はまだ強くなく、反発しても185円台では戻り売りが出やすいと見ます。

基本は、戻り売りを優先したい局面です。

185.30〜185.80円付近への反発では戻り売りを検討。目標は183.50円、次いで182.50円付近です。損切りは185.80円を明確に上抜けた場合、慎重に見るなら186.00円超えが目安です。

一方、182.50〜183.00円付近まで下げて下げ止まるなら、短期の押し目買いも検討できます。ただし、182.50円を割り込む場合は買いを見送りたいところです。

ポンド円テクニカル分析:基調はまだ底堅い

ポンド円は、216円台まで上昇したあとやや押し戻されていますが、現在値は25日移動平均線(214.40円付近)、75日移動平均線(213.80円付近)を上回っていて、短期・中期の移動平均線を維持しており、基調はまだ底堅いと見ます。

一方、RSI(9日)は56.9で、買われすぎではないものの、やや強めの水準です。そのため、上値余地は残りますが、216円台では戻り売りも出やすいと考えます。

基本は、押し目買いを優先したい局面です。

214.40円付近、深い押しでは213.50円付近で下げ止まるなら買いを検討。目標は215.50円、次いで216.00〜216.80円です。損切りは213.50円割れが目安です。

一方、216.00〜216.80円付近で上値が重くなる場合は、短期の戻り売りも選択肢です。ただし、216.80円を明確に上抜ける場合は売りは撤退したいところです。

【ユーロ円チャート 日足】

ユーロ円 日足/25日・75日移動平均線/RSI 2026年7月

ユーロ円 日足/25日・75日移動平均線/RSI(9日)外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

【ポンド円チャート 日足】

ポンド円 日足/移動平均線/RSI 2026年7月

ポンド円 日足/25日・75日移動平均線/RSI(9日)外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

2026年7月6日〜7月10日の重要経済指標・イベントスケジュール

  • 7月6日(月)
    • 15:00 ドイツ 5月製造業新規受注
    • 18:00 ユーロ 5月卸売物価指数(PPI)
    • 18:00 ユーロ 5月小売売上高
    • 22:45 アメリカ 6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    • 22:45 アメリカ 6月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    • 23:00 アメリカ 6月ISM非製造業景況指数
  • 7月7日(火)
    • 08:30 日本 5月毎月勤労統計調査-現金給与総額
    • 08:30 日本 5月全世帯家計調査・消費支出
    • 15:00 ドイツ 5月鉱工業生産
    • 21:30 アメリカ 5月貿易収支
  • 7月8日(水)
    • 23:00 アメリカ 5月卸売売上高
    • 27:00 アメリカ 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
  • 7月9日(木)
    • 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
    • 21:30 アメリカ 新規失業保険申請件数
    • 23:00 アメリカ 6月中古住宅販売件数
  • 7月10日(金)
    • 08:50 日本 6月国内企業物価指数

外為どっとコム「経済指標カレンダー」


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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。
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