
基準日:2026年7月1日/対象期間:2026年7月
2026年6月のポーランドズロチ円(PLN/JPY)は、44円近辺を試したあと、後半に42円台へ押し戻されました。ただ、6月30日時点では43.2円前後まで切り返しています。もっとも、44円台定着には届きませんでした。こうなると、さらなる上昇には新材料が必要となりますが、中銀の新たな経済予測や円安の進展がその材料となるのか注目されます。
想定レンジは42.50~44.20円、中心レンジは42.80~43.80円です。
落ち着き始めたインフレ動向で、市場では年後半の利下げ期待くすぶる
7月、最大の焦点は、ポーランド国立銀行(NBP)の金融政策です。NBPは6月1日~2日の会合で、政策金利を3.75%、ロンバード金利を4.25%、預金金利を3.25%に据え置きました。日本との金利差はなお大きく、これがPLN/JPYの下支えとなっています。
ただし、6月会合のトーンは、強い引き締めというより中立~やや緩和寄りでした。6月15日に発表された5月のポーランド消費者物価指数(CPI)は前年比+3.1%と、4月の+3.2%から小幅に低下。サービス価格は前年比+5.7%と依然として高止まりしているものの、CPI全体が落ち着き始めたことが意識されました。インフレの落ち着きを見て、市場では「年内据え置き」や「年後半の利下げ余地」も意識されやすくなっています。
7月中銀イベントの主役はNBPの新予測
そのため注目は、新しいインフレ・国内総生産(GDP)予測になります。新予測でインフレ見通しが上方修正されれば、金利差への期待が続きズロチの支えとなります。逆に下方修正されれば、利下げ観測から、PLN/JPYの上値は重くなりやすいです。
なお、ポーランドではユーロ導入に慎重な姿勢が目立ちます。グラピンスキNBP総裁は、ユーロを急いで導入すれば、信用拡大による一時的な成長のあと、景気後退や競争力低下につながる可能性があると警告しています。ズロチはフォリントなどと違いユーロ導入期待で買われる通貨というより、NBPが独自の金融政策を続けることで生まれる金利差が評価されやすい通貨と言えそうです。
円相場と対ユーロの動きがPLN/JPYの動向を左右
もう一つの鍵は円相場です。2026年7月1日、米ドル/円(USD/JPY)は一時162.84円前後まで円安が進みました。円安はPLN/JPYを支える半面、日本当局による円買い介入への警戒もあります。円が急に買い戻されれば、ズロチが対ユーロで安定していてもPLN/JPYは下押しされやすくなります。
対ユーロでは、ユーロ/ポーランドズロチ(EUR/PLN)が2026年6月29日に4.2873でした。2026年6月前半よりややズロチ安方向ですが、大きく崩れたわけではありません。PLN/JPYの44円台回復には、EUR/PLNの安定に加えて、円安の継続も必要です。
なお、ポーランド景気は底堅さを保っており、欧州委員会は2026年のポーランドGDP成長率を3.5%、インフレ率を3.6%と予測しています。ただし、財政赤字はGDP比6.5%と見込まれており、財政不安や政治対立は中期的にズロチの足を引っ張る可能性があります。
今後の重要イベント
2026年7月7日~8日|NBP会合・新しいインフレ/GDP予測
2026年7月最大の注目材料です。政策金利3.75%の据え置きだけでなく、新予測でインフレ見通しが高めに残るか、下方修正されるかが焦点です。
2026年7月15・16日|ポーランド6月CPI
2026年5月CPIは前年比+3.1%でした。物価の鈍化が続けば利下げ観測が強まり、サービス価格の高止まりが残ればNBPの慎重姿勢を支えやすいです。
2026年7月下旬|ポーランド6月小売売上高・鉱工業生産
景気の底堅さを確認する材料です。ただし、PLN/JPYへの影響はNBP会合や円相場より小さめです。
2026年7月22日~23日|欧州中央銀行(ECB)理事会
欧州通貨全体には影響しますが、PLN/JPYでは主役ではありません。NBPと円相場の方が重要です。
テクニカル分析(PLN/JPY 日足)、43円付近で値固め出来れば、上値再トライ

短期の中心価格帯は43円台前半です。主要な価格帯は以下の通りです。
- 上値抵抗:43.50円。上抜ければ44.00円回復が視野に入ります。ただし、44円台は前回も上値が重くなった水準で、利益確定売りが出やすいです。
- 下値支持:42.50円。これを保てれば高値圏からの調整にとどまるとみやすいです。
- 42.50円を割り込むと、42.00円までの調整も意識されます。
2026年7月の見通しまとめ:ユーロ導入期待より、NBPの独自政策と金利差がズロチの支え
基本的な見方は「金利差は支えだが、44円台回復には新材料が必要」です。NBPの政策金利3.75%と円安はPLN/JPYの支援材料ですが、CPIが鈍化しているため、金利材料だけでズロチ買いが強まる状況ではありません。
上方向では、新予測でインフレ見通しが上方修正され、円安も続けば、PLN/JPYは43.50円を上抜けて44.00円台を再び試す期待があります。下方向では、利下げ観測の強まりや円の買い戻しから、43.00円を割り込み、42.50円近辺まで調整するリスクもあります。
スワップポイント狙いでも、慎重に押し目を見極めるべきと考えます。
最新のスワップポイントカレンダーはこちら:
https://www.gaitame.com/service/fx/swap-cal.html
ポーランドズロチ/円(PLN/JPY)の注文情報
| Sell | Rate | Buy |
|---|---|---|
| ■ | 45.00 | |
| 44.80 | ||
| 44.60 | ||
| ■ | 44.40 | |
| ■ | 44.20 | |
| ■■■■■■ | 44.00 | |
| ■ | 43.80 | |
| ■ | 43.60 | |
| ■ | 43.40 | |
| ■ | 43.20 | |
| 43.00 | ||
| 42.80 | ■ | |
| □ | 42.60 | ■ |
| 42.40 | ■ | |
| □ | 42.20 | ■ |
| 42.00 | ■ | |
| 41.80 | ||
| 41.60 | ||
| 41.40 | ■ | |
| 41.20 | ||
| 41.00 | ■ |
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