
ドル円レポート:米雇用統計期待のドル買い進行
ニューヨーク市場:介入警戒感のなか、米求人件数上振れでドル買い優勢
昨日のドル円は、162円台に突入したことで政府・日銀による為替介入への警戒感が高まり、荒い値動きとなりました。NY時間序盤には162.509円から162.018円まで急落する場面も見られましたが、下値では押し目買いが強く、すぐさま162.40円レベルを回復。その後、5月米JOLTS求人件数が市場予想を上振れて着地すると、FRBが利下げに慎重になるとの緩和後退スタンス(高金利長期化の観測)が強まり、ドル買いが優勢に。ドル円は162.669円まで上昇してNYクローズを迎えました。
本日1日のアジア時間:米高官の発言を背景に、雇用統計への期待先行でジリ高
本日のアジア時間に入ってもドルの底堅さは維持されています。ベッセント米財務長官の「6月の雇用統計が強い数字だとしても驚かない」という発言や、ハセット米NEC委員長の「(他の指標は)再び強い雇用レポートが発表されることを示唆している」との見解が意識され、米国の労働市場の底堅さを再確認する格好となりました。これにより、明日に控える米雇用統計のポジティブサプライズ(上振れ)を期待した先行きのドル買いが進行し、足元では162.693円まで上値を切り上げています。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
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