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金(ゴールド)週間見通し|どこまで下げる?4000ドル割れで一段安か|米PCEと米雇用統計が底打ちの希望(XAU/USD) 2026年6月25日

 

金相場見通し:米短期金利と中東情勢の板挟み(2026年6月18日)

作成日時:2026年6月25日 11:00

監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 小野直人

2026年6月25日〜7月2日の金相場は、4,000ドル割れで下落基調が続いており、今週はPCEと平均時給が最大の焦点です。3,800〜4,200ドルのレンジを想定し、FRBのタカ派姿勢が続く限り戻り売り優勢の展開が見込まれます。

とはいえ、「ここから一段安か」「売られ過ぎの反発か」で投資家の見方が分かれるのも事実です。大切なのは、金そのものを単独で見るのではなく、米インフレ指標と米金利がどう変わるかを、自分なりに整理しておくことです。

金(ゴールド)の今後1週間の想定レンジ:3,800ドル〜4,200ドル

金(ゴールド)相場の最新見通し|下落要因はFRBのタカ派姿勢

金相場は、1月高値から大きく下落し、直近では心理的節目の4,000ドルを割り込み始めています。足元の下落を主導しているのは、FRBの姿勢変化です。市場では、利下げ期待が後退し、高金利の長期化や追加利上げの可能性まで意識され始めています。

金は利息を生まない資産のため、米金利の上昇観測が強まると、相対的な投資妙味は低下します。また、FRBのタカ派姿勢を受けてドル高が進めば、ドル建ての金には下押し圧力がかかりやすくなります。現在の金相場は、FRBのタカ派化、米金利上昇観測、ドル高という要因が重なって押し下げられているとみられます。

そのため今後一週間は、米国のインフレ動向が金相場を左右する要因と見てよいでしょう。PCEデフレーターや米雇用統計、特に平均時給が強ければ、FRBのタカ派姿勢がさらに意識され、金はもう一段の下値を試す可能性があります。反対に、インフレ鈍化や賃金の落ち着きが確認されれば、米金利上昇への警戒が和らぎ、売られすぎた金に買い戻しが入りやすくなります。

中央銀行買い、4,000ドル割れによる値ごろ感、地政学リスクの再燃など、下支え材料も複数あります。しかし、相場の方向性を決める主役は、引き続きFRBの政策姿勢と米金利見通しです。下支え材料があっても、米金利上昇観測が強まる局面では、金価格はさらに調整を迫られやすいでしょう。

金スポット・テクニカル分析(XAU/USD)|4,000ドル割れ後の重要ライン

金スポット(XAU/USD) 日足テクニカル/移動平均線/RSI(14日) 2026年6月25日

金スポット 日足/25日・75日移動平均線/RSI(14日) 外為どっとコム「CFDネクスト」

日足チャートでは、価格が25日移動平均線の4,315ドル付近、75日移動平均線の4,555ドル付近を大きく下回っています。25日移動平均線も下向きで、短期・中期ともに下落基調が続いています。

また、4月以降の戻り高値を結んだ下降トレンドラインが上値を抑えており、反発しても戻り売りが出やすい形です。目先は4,000ドルを明確に回復できるかが焦点です。4,000ドルを下回る時間帯が長引けば、3,900ドル、さらに3,800ドル方向への下落が意識されます。

一方、RSI(14日)は32.7まで低下しており、売られ過ぎの目安である30に近づいています。短期的には自律反発が入りやすい水準ですが、強い下落トレンドではRSIが低位にとどまったまま下値を広げることもあります。

上値は4,100ドル前半、次に4,200ドル付近がメドです。4,200ドルを明確に上抜ければ、25日移動平均線の4,315ドル付近まで戻り余地が広がります。ただし、現状では4,200ドル付近まで戻しても、戻り売り圧力が強まりやすいとみます。

金相場のシナリオ別戦略|プロの視点と、ご自身のシナリオの組み立て方

筆者のメインシナリオは、現時点では反発をすぐに本格反転と判断するのは危険で戻り売り優勢です。「下落トレンドに沿うのか」「売られ過ぎの反発を待つのか」で判断が分かれやすい場面です。ご自身の見立てに合わせて、どの価格帯なら売るのか、どの条件なら買い戻しを考えるのかを、あらかじめ整理しておくことが重要です。

あなたの見通しは?

  • A.下落継続シナリオ
    PCEデフレーターや米雇用統計が強く、FRBのタカ派姿勢がさらに意識される。金は3,900ドル割れから3,800ドル方向を試す。
  • B .反発シナリオ
    インフレ鈍化や賃金の落ち着きが確認され、米金利上昇への警戒が和らぐ。金は4,100〜4,200ドル方向へ買い戻される。
  • C.もみ合いシナリオ
    下値では中央銀行買いや値ごろ感が支えになる一方、上値では米金利上昇観測が重しとなる。4,000ドルを挟んだ荒い値動きが続く。

どのシナリオを選んでも、自分の頭で「何を確認したら見方を変えるか」まで考えた時点で、相場への向き合い方が一歩深くなります。

金相場に影響する今後のイベントスケジュール

  • 6月25日(木) 米国 21:30 新規失業保険申請件数
  • 6月25日(木) 米国 21:30 1-3月期GDP確定値
  • 6月25日(木) 米国 21:30 5月個人所得・個人支出、PCEデフレーター
  • 6月26日(金) 米国 23:00 6月ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率 確報値
  • 6月30日(火) 米国 23:00 5月JOLTS求人件数
  • 7月1日(水) 米国 20:15 6月ADP雇用統計
  • 7月1日(水) 米国 23:00 6月ISM製造業景況指数
  • 7月2日(木) 米国 21:30 6月雇用統計

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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。
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