
ドル円レポート:介入警戒と米指標・原油価格に揺れ161円台半ばで膠着
ニューヨーク市場:欧州での高値突入と、NYでの強弱材料交錯
ドル円は日米金利差を意識した円売り・ドル買いが先行し、欧州時間には161.737円まで上昇しました。しかし、161.70円台では本邦当局による為替介入への警戒感が急速に強まり、一時161.299円まで急落。その後もすぐさま161.569円まで買い戻されたのち、再び161.264円まで下落するなど、政府・日銀の動向をにらんだ神経質な乱高下となりました。
NY時間に入ると、米6月製造業PMI速報値が市場予想を上回ったことでドル買いが優勢となり、161.618円まで再度上値を伸ばす場面がありました。一方で、地政学リスクの緩和(ホルムズ海峡の再開)に伴う原油先物価格の下落が「インフレ懸念の後退=ドル売り」につながり、上値も抑制されました。結果として、その後は161円台半ばへ収束する動きとなりました。
本日24日のアジア時間:強弱材料に挟まれ方向感模索、午後の日銀イベントに注目
本日アジア時間は、根強い日米金利差を背景にした「ドル買い」と、国内株安や介入警戒感を背景にしたリスクオフの「円買い」が拮抗し、方向感を欠く展開となっています。レートは引き続き161円台半ばでのもみ合いが続いています。
本日の注目イベントとして、午後(15:40頃予定)に全国信用金庫大会での日銀・植田和男総裁の挨拶が予定されていますが、今回は氷見野良三副総裁が代読する予定となっています。基本的には事前提出の原稿通りとみられますが、金融政策に関する踏み込んだ言及や質疑(代読のため質疑応答の有無・形式に注意)があるか、念のため注視されます。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
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