
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年6月19日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼18日(木)の為替相場
(1):米イラン覚書に署名
(2):官房長官「いつでも適切に対応」
(3):英失業率上昇
(4):BOE 予想通りに金利据え置き
(5):米新規失業保険申請件数 前週から減少
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:円安が進むとすれば海外市場/ ▼注目の経済指標・イベント
18日(木)の為替相場

期間:18日(木)午前6時10分~19日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):米イラン覚書に署名
米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に電子署名し、即時に発効されると米ニュースサイトのアクシオスが報じた。その後トランプ米大統領は覚書に署名したことを認めた。覚書は14項目からなるもので、「レバノンを含む軍事行動の即時かつ恒久的な停止」や「イランは、ペルシャ湾とオマーン海の間を航行する商船に対し、60日間に限り無料で安全な航行を確保する措置を講じる」、「米国は、イランに対するあらゆる制裁を終了させる手続きを進める」などが含まれていることが米高官の説明により明らかになった。
(2):官房長官「いつでも適切に対応」
木原官房長官は、米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に署名したことを受けて「最終的な合意が一日も早く実現することを強く期待している」と述べ、「日本としても中東地域全体の平和と安定や地域の復旧復興に向けて、できる限りの役割を果たしていきたい」との見解を示した。また為替相場については、「必要に応じいつでも適切に対応する」と語った。
(3):英失業率上昇
英5月失業率は前月(4.4%)から上昇して4.5%、同失業保険申請件数は3.12万件(前月0.83万件)だった。英2-4月失業率(国際労働機関=ILO基準)は4.9%に低下(予想、1-3月ともに5.0%)。同週平均賃金(除賞与)は前年比+3.4%で市場予想(+3.2%)を上回った(1-3月+3.4%)。
(4):BOE 予想通りに金利据え置き
英中銀(BOE)は政策金利を予想通りに3.75%に据え置いた。同時に発表した金融政策委員会(MPC)の議事録で、据え置きは7対2の賛成多数で決定したことが明らかになった。グリーン委員とピル委員は4.00%への利上げを主張して反対票を投じた。 ベイリーBOE総裁はここ数日で原油価格が下落していることを「心強い」と評価したうえで、「状況は依然として予想困難であり、エネルギー価格が長期間高止まりするリスクは明らかに存在する」としたほか、ベイリー総裁、ブリーデン副総裁、ロンバルデリ委員は「二次的影響が強まる兆候が観られれば、迅速に対応する」との見解を示したことが明らかになった。
(5):米新規失業保険申請件数 前週から減少
米新規失業保険申請件数は22.6万件と市場予想(22.5万件)を上回ったものの、前週(23.0万件)から僅かに減少。4週平均の申請件数は22.3万件に増加した(前週時点21.9万件)
18日(木)の株・債券・商品市場
日経平均: 71053.49 △1,151.24
豪ASX: 8911.099 ▼55.199
上海総合: 4090.481 ▼17.595
英FT: 10399.7 ▼108.91
独DAX: 25026.80 △92.13
NYダウ: 51564.70 △72.15
日10年債: 2.621 △0.018
豪10年債: 4.7719 △0.0049
英10年債: 4.757 △0.006
独10年債: 2.929 △0.002
米2年債: 4.1767 ▼0.0076
米10年債: 4.4533 ▼0.0336
NY原油: 76.60 ▼0.19
NY金: 4245.90 ▼135.50
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 160.400 ~ 162.000
ユーロ/円: 184.000 ~ 185.600
ポンド/円: 211.900 ~ 213.900
豪ドル/円: 112.600 ~ 113.600
ドル/円の見通し:円安が進むとすれば海外市場
昨日のドル/円は終値ベースで約0.5%上昇。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)がタカ派的な据え置きだったことで、連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が高まる中、ドル買いが優勢となった。 ドル/円は節目となる161.00円を上抜けると円売り・ドル買いが加速し、一時2024年7月以来となる161.81円前後まで上伸した。 オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)では米国の9月利上げを9割方織り込むなど、市場ではFRBの利上げが近づいているとの見方が強まっており、引き続き円売り・ドル買いが持ち込まれやすい地合いだ。 もっとも、高値更新直後には160円台に急落するなど、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感も一段と高まっている。円安が進むとすれば、政府・日銀による介入への警戒感が比較的薄い海外市場が中心となるだろう。なお、本日は米国がジューンティーンス(奴隷解放記念日)の祝日で米株式・債券市場は休場となる。
注目の経済指標・イベント
06/19 (金)
09:00 (日) 氷見野日銀副総裁講演
15:00 〇 (英) 5月小売売上高
16:00 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演
19:15 (ユーロ圏) チポローネECB専務理事講演
23:00 (ユーロ圏) ムーラン仏中銀総裁講演
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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