
ドル円レポート:中東情勢の乱高下に翻弄され160円台を巡る荒い値動き、介入警戒感も根強く
ニューヨーク市場:中東の緊張緩和と根強い米利上げ観測で乱高下
昨日のドル円は、イラン・イスラエルによる攻撃の応酬から和平合意期待が後退。「有事のドル買い」が進行し、アジア時間には160.391円まで上昇しました。
その後、欧州時間に入ると本邦政府・日銀による為替介入への警戒感が急拡大。一時159.841円まで急落したものの、下値は堅くすぐに160円台を回復するなど、荒い値動きとなりました。
NY時間には、トランプ米大統領の要請を受けてイランとイスラエルが「攻撃停止」を発表。これを受けて原油先物価格が急落し、リスクオフのドル買いが巻き戻される(ドル売り)場面もありました。しかし、両国ともに「相手の攻撃があれば再開する」との意向を示しており、中東の地政学リスクがくすぶる中、年内のFRB(米連邦準備制度理事会)による追加利上げ観測も支えとなり再びドル買いが優勢に。ドル円は160.266円まで押し目買いが進む展開となりました。
本日9日のアジア時間:160円近辺で膠着、介入警戒感が上値を抑制
本日午前の東京市場では、日経平均株価が底堅く推移する一方、160円台の上値では政府・日銀による市場介入への警戒感が強く意識されています。そのため積極的に上値を追う動きは限られ、現在は160.00円レベルを中心とした一進一退の推移となっています。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
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