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【見通し】ロンドン為替見通し=ECB要人発言に注目、南アでは金融政策発表も

本日のロンドン為替市場では、来月の欧州中銀(ECB)理事会が近づく中、ECB高官の発言を確認した後は、中東情勢や米経済指標を待つ展開となるかもしれない。

 欧州時間序盤、ラガルドECB総裁やチポローネECB専務理事の発言機会が予定されている。本日のアジア時間にレーンECB専務理事が「初期のエネルギーショックが反転し始めたとしても、二次的影響はしばらく残るだろう」などと述べたように、足もとでは原油価格の高止まりにより世界的にインフレが懸念されており、それはユーロ圏も例外ではない。2週間後のECB理事会を控え、インフレによる欧州経済への影響について言及があるか注目したい。そのほか、ECB理事会議事要旨(4月29-30日分)も公表予定となっている。

 また、中東情勢についても引き続き気を配っておきたい。昨日はイラン側からの報道で米・イラン和平協議への進展期待が高まるも、米側からの否定発言で進展期待は一時的となった。また、本日朝に「米軍はイランの軍事拠点を空爆、およびドローンを迎撃したと発表」と報じられるなど、散発的な戦闘が続いている。

 イスラエルはヒズボラに対する攻撃を継続しているほか、26日にはハマス軍事部門の新トップを殺害するなど、攻撃の手を緩めていない。イスラエル側の強硬姿勢が和平協議における潜在的なリスク要因であることは留意したい。

 米・イランの2国間に限っても、ホルムズ海峡の権益や核物質の取扱、イラン凍結資産の解除など、意見の隔たりが大きい問題が山積している状態である。これらの問題の早期解決が容易ではないと見られることからも、各種報道により神経質となる相場展開が続く見通しである。

 なお、NY序盤には米国でインフレや雇用、景気に関する発表が複数予定されている。これらを見極めたいとのムードが漂うようだと、市場に手控えムードが広がることも考えられる。

 他方、南アフリカでは金融政策が発表予定。前週発表された4月消費者物価指数(CPI)は原油価格の高騰により、前年比は+4.0%と南ア準備銀行(SARB)のインフレ目標(3%±1%)の上限に到達した。これにより、市場では0.25%利上げがコンセンサスとなっている。政策金利と共に、声明で今後のインフレ見通しについてどのような見解が示されるかにも気を配っておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル、日足・一目均衡表の基準線1.1687ドル
・ランド円、2月25日高値9.89円

想定レンジ下限
・ユーロドル、4月6日安値1.1505ドル
・ランド円、日足・一目均衡表の転換線9.62円


(川畑)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ