
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<足元の値動きとレンジ>
ドル円は155円台から反発し、昨日は159円30銭台まで持ち直した。ただし今週で見ると、158円60銭〜159円30銭付近の約80銭レンジに留まり、159円を挟んで方向感が定まらない展開が続いている。背景には、イラン情勢を意識した原油価格の高止まりに伴うドル買い・円売りがある一方、為替介入への警戒感が上値を抑える構図がある。
<週足チャート>
週足では13週・26週・52週移動平均線がいずれも上向きで強気のパーフェクトオーダーを形成しており、上昇基調は維持されている。13週線がサポートとして機能し、2週連続で陽線・高値切り上げの形となっていることから、再び160円を試す可能性も否定できない。来週の想定レンジは157円台半ば〜160円付近。基本は底堅いが上値が重い展開を想定する。
<米国側の注目材料>
5月22日にウォーシュ新FRB議長が就任。パウエル氏は理事として継続、ミラン理事は辞任を表明している。ウォーシュ議長は独立性を改めて表明する一方、金利政策とバランスシート政策の連携を強調しており、利上げではなくバランスシート縮小による引き締めという代替手段への思惑も浮上している。市場は6月会合は据え置き、年末時点では8割強が利上げを織り込み、早ければ9〜10月の利上げ転換を見込む。28日発表の4月PCEデフレーター、新規失業保険申請件数、消費者信頼感指数などが焦点。
<日本側の注目材料>
本日発表の4月全国CPIは総合・コアともに前年比+1.4%、コアコアが+1.9%と前回から伸びが鈍化。私立高校授業料無償化やガソリン補助金の影響が大きく、市場の利上げ観測(6月会合で8割弱)に大きな変化はなかった。こうした中で27日に植田日銀総裁が利上げについてどのような見解を示すかに注目が集まっている。また、29日1には外国為替平衡操作の実施状況が公表される。4月30日〜5月6日の介入規模は市場推計で最大10兆円規模となっており公表内容に関心が寄せられている。
<来週の戦略>
重量級イベントが乏しいため、基本は底堅い・上値重いのレンジ継続を想定。直近レンジ(下値156円80銭〜下限、上値159円50銭)のブレイク方向に注目し、下抜けなら157円50銭、上抜けなら160円を次のターゲットとしたい。引き続きイラン情勢の展開が最大の変動要因となる。
<来週の注目イベント>
5/26◎米5月消費者信頼感指数
5/27☆植田日銀総裁講演
5/28☆米4月PCEデフレーター
5/28☆米新規失業保険申請件数
5/28◎米4月耐久財受注
5/28◎米1-3月期GDP・改定値
5/28◎米4月新築住宅販売件数
5/28◎ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
5/29◎日本5月東京都区部消費者物価指数
5/29☆外国為替平衡操作の実施状況(4月28日~5月27日)
5/29☆カナダ1-3月期GDP
5/29☆カナダ3月GDP
5/29◎ボウマンFRB副議長講演
☆特に重要 ◎重要
<ドル/円 4時間足>

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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