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2026年5月16日|来週のドル円予想:160円を目指す展開か(日銀利上げ観測・円安継続)【ハロンズFX】 #外為ドキッ

 

来週のドル円予想(2026年5月18日週)

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2026年5月15日 15時50分

 

来週(5月18日〜5月22日)のドル円は、米金利の底堅さを背景に下値を切り上げやすい展開が見込まれます。日銀の追加利上げ観測や介入警戒が円買いを誘発する場面もあり、短期的には神経質な値動きとなりそうです。

ドル円の現状:金利上昇や財政懸念で底堅い展開

5月11日週のドル円は上昇。米国のインフレ加速に伴うドル高や、原油高による日本の貿易収支悪化懸念や、財政悪化への警戒も円の重しとなり、ドル円は158.670円と4月30日以来の水準まで上昇しました。ただ、増日銀審議委員による「景気の下振れがはっきり表れないのなら、できる限り早い段階での利上げが望ましい」との発言が伝わった場面で、約1円下落するなど不安定な面もありました。

来週のドル円見通し:日米金融政策への思惑で振幅も円売り優勢か

小枝氏も利上げに前向きなら日銀の利上げ期待高まる

来週(5月18日〜5月22日)のドル円相場は、160円に向けて下値を切り上げていく一週間になりそうです。

米サイドでは20日深夜(日本時間21日早朝)に公表されるFOMC議事要旨が注目されます。インフレの高止まりを受けて当局者のタカ派姿勢が再確認されれば、米長期金利が上昇し、ドル高・円安圧力が強まりやすくなります。

日本側では、19日に発表される1〜3月期GDP速報値が注目材料となります。GDPが内需の底堅さを示す内容となれば、日銀の早期正常化観測を後押しするとの見方から円買いが入りやすくなります。

週後半にかけては日銀関係者の発言が焦点となります。21日には小枝日銀審議委員の講演が予定されています。小枝氏は前回会合で現状維持を支持したものの、物価や賃金の循環を評価する発言が出れば、6月会合で利上げ賛成が過半に近づくとの見方が強まる可能性はあります。

介入警戒でも下値は限定的か

ただし、米金利が底堅く推移する中では日米金利差は縮まりにくいほか、原油高による貿易赤字拡大懸念、日本の財政赤字への懸念から円高局面をドル円の押し目買いの好機と捉える向きも多い状況で、中期的にドル円の下値は限定されやすい環境と見られます。

21日には米PMI速報値の発表も控えています。米景気の強さが示されれば、日銀の利上げ期待による円高圧力を、米金利上昇によるドル高が相殺する可能性があります。介入警戒感は残るものの、短期的にはレンジ内での推移にとどまりやすいとみられます。

仮に介入が行われた場合でも、米金利の底堅さが続く限り、下落後に下げ止まりを確認できるかが焦点となります。

ドル円テクニカル分析:下方向より上方向を期待

ドル円は急落後の自律反発局面にあり、重要な分岐点を迎えています。現在値158.57円付近は、160.727円から155.033円までの下落に対する61.8%戻し付近にあたり、ここを明確に上抜けられるかが焦点です。25日線(158.40円付近)を上回って推移できれば短期的な戻り基調が強まり、100日線(157.45円付近)が下値支持として意識されます。RSIは52.7と中立圏にあり、過熱感は強くありません。

今後は、158.57円と25日線を明確に上抜ければ159.00円や160.00円がその上の節目になります。逆に158.60円付近で抑えられ25日線を割り込むと、100日線や156〜155円台への再調整が視野に入ります。現状は戻り売りと押し目買いが拮抗しており、158.60円をこなせば160円方向のリバウンドが続きやすい一方、失速すれば25日線や100日線への再調整に注意が必要です

【ドル円チャート 日足】

ドル円 日足/25日・100日移動平均線/RSI(14日)2026年5月15日

ドル円 日足/25日・100日移動平均線/RSI(14日)-外為どっとコム外貨ネクストネオ

予想レンジ:USD/JPY:155.000-160.000

2026年5月18日~5月22日の重要経済指標・イベントスケジュール

  • 5/18(月)
    • --:-- 主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議(~5/19)
  • 5/19(火)
    • --:-- 主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議(前日より続き)
    • 08:50 日本 1~3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
    • 15:00 イギリス 3月失業率(ILO方式)
    • 21:00 アメリカ ウォラーFRB理事、発言
  • 5/20(水)
    • 08:00 アメリカ フィラデルフィア連銀総裁、発言
    • 15:00 イギリス 4月消費者物価指数(CPI)
    • 18:00 ユーロ 4月消費者物価指数(HICP、改定値)
    • 22:15 アメリカ バーFRB理事、発言
    • 27:00 アメリカ 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
  • 5/21(木)
    • --:-- 日本 日銀が債券市場参加者会合を開催(~5/22)
    • 08:50 日本 4月貿易統計
    • 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
    • 10:30 日本 小枝日銀審議委員、発言
    • 17:00 ユーロ 5月製造/サービス業PMI速報値
    • 17:30 イギリス 5月製造/サービス業PMI速報値
    • 18:00 ユーロ 3月建設支出
    • 21:30 アメリカ 前週分新規失業保険申請件数
    • 21:30 アメリカ 4月住宅着工件数
    • 21:30 アメリカ 4月建設許可件数
    • 22:45 アメリカ 5月製造/サービス業PMI速報値
    • 23:00 ユーロ 5月消費者信頼感(速報値)
  • 5/22(金)
    • --:-- 日本 日銀が債券市場参加者会合を開催(前日より続き)
    • 08:01 イギリス 5月GFK消費者信頼感調査
    • 08:30 日本 4月全国消費者物価指数(CPI)
    • 15:00 イギリス 4月小売売上高
    • 15:00 ドイツ 1~3月期国内総生産(GDP、改定値)
    • 17:00 ドイツ 5月IFO企業景況感指数
    • 23:00 アメリカ ウォラーFRB理事、発言

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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。
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