13日の日経平均は続伸。終値は529円高の63272円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり927/値下がり593。前日に決算と株式分割を発表した電線大手の古河電工と住友電工が急伸。キオクシアHDが買いを集めて9%を超える上昇となった。バークシャー子会社による株式買い増しが判明した三菱商事が大幅高となり、三井物産や住友商事など他の商社株にも買いが波及。決算を受けてオリンパス、参天製薬、AOKIHDなどが急騰した。TOBに賛同の意を示したカカクコムがストップ高となった。
一方、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体株の多くが下落。パンソニックや青山商事が決算を受けて大きく売られた。上期の大幅最終赤字見通しを提示したSUMCOは、売り一巡後は切り返したものの、ストップ安となる場面があった。品質不正の疑いがあると報じられたニデックも一時ストップ安となっており、終値でも13.9%安と大きく水準を切り下げた。
日経平均は売り先行から切り返して3桁の上昇。ナスダック安を受けて売られた半導体株は弱いままであったが、その中で後場に一段高となったのは力強い。きょうは出遅れ感のあったソニーGやトヨタが大きく上昇している。AI関連もキオクシアや電線株が強く買われるなど資金が抜けたわけではなく、物色に広がりが出てきたように見える。
米国では4月の消費者物価指数(CPI)が米長期金利の上昇を促しただけに、本日発表される4月の生産者物価指数(PPI)にも注意を払う必要がある。ただ、きょうの日本株が米金利の上昇に耐性を示して上昇したことは安心材料。PPIを受けて米金利が低下するようなら、きょう弱かった半導体株には見直し買いが入るだろう。あすの動きが良ければ、金曜15日は引け後のキオクシアの決算発表を前に売り急ぎが抑制される公算が大きい。きょうが印象の良い上昇となっただけに、もう一段水準を切り上げる展開に期待したい。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
