週明け11日の香港市場は続落して始まるか。米国とイランの戦闘終結に向けた協議が行き詰まり、原油価格が上昇するとの見方から売りが先行しそうだ。トランプ米大統領は10日、米国からの提案に対するイランの回答について「全く受け入れられない」と述べた。イラン国営通信(IRNA)はイランが回答を仲介国のパキスタンに送ったと報じていた。その後トランプ氏は自身のSNSに「イランのいわゆる“代表者”からの回答をたったいま読んだ。私は気に入らない」と投稿した。同氏やイラン政府、パキスタン政府は回答の詳細な内容を明らかにしていない。
もっとも、前週末の米ハイテク株高を支えに、ハンセン指数が売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。9日発表の中国の4月貿易統計で米ドル建て輸出・輸入がともに市場予想を上回る伸び率となったことも、相場の支えになりそうだ。中国の国家統計局がきょうの寄り付き後に発表する4月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が注目の材料となる。
8日のNY株式相場はダウ平均が小幅に反発。ハイテク株主体のナスダック総合も反発し、取引時間中と終値の史上最高値を更新した。注目された米4月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を上回る増加となり安心感が広がった。人工知能(AI)投資の期待から半導体株が軒並み大幅高となったことも相場を押し上げた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、百度(09888)が香港終値を下回った半面、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、医薬品ネット通販の京東健康(06618)が上回って終えた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
