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【見通し】株式明日の戦略-3桁下落も売り一巡後は値を戻す、来週は決算発表が目白押し

8日の日経平均は3日ぶり反落。終値は120円安の62713円。米国株安を受けて3桁下落スタート。500円超下げたところでいったん持ち直したが、ある程度戻したところでは売り直された。前引けにかけては下を試しにいき、下げ幅を600円超に広げた。

 一方、後場に入ると売り圧力が和らぎ、値を戻す流れが続いた。13時55分に決算を発表したトヨタは発表後にマイナス圏に沈んだものの、全体へのネガティブな影響は限定的。指数は場中に下げた分は取り戻して寄り付き(62654円)を上回って取引を終え、大引けが後場の高値となった。新興銘柄の動きが良く、グロース250指数が4.7%高と大きく上昇して年初来高値を更新した。

 東証プライムの売買代金は概算で10兆9600億円。業種別では金属製品、サービス、その他製品などが上昇している一方、銀行、証券・商品先物、海運などが下落した。上期決算と併せて上方修正、増配、1:2の株式分割などを発表したFOOD & LIFE COMPANIESが急伸。半面、1Qが大幅な減益となった住友林業が大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり712/値下がり819。安川電機、ファナック、キーエンスなど、ロボット・FA関連が大幅上昇。NECや富士通などソフトウェア関連に強い動きが見られた。前日ストップ高となったSUMCOがきょうも買いを集めて2桁の上昇率。モンテネグロの国営電力会社と戦略的協力についての覚書を締結したと発表したパワーエックスがストップ高となったほか、株主還元方針の変更が好感されたスクロールがストップ高比例配分となるなど、好材料のあった銘柄には資金が殺到した。

 一方、傘下アームの急落が嫌気されたソフトバンクGが4.6%安。米インテルの株価下落を受けてイビデンが売りに押された。三井住友、みずほFG、東京海上など金融株が全般軟調。TOAやイトーキが決算を受けて急落した。トヨタは今期の20%営業減益見通しが嫌気されて2%を超える下落となり、年初来安値を更新した。

 日経平均は下落したが、押し目は拾われてローソク足では陽線を形成した。きのうストップ高比例配分となったキオクシアHDが利益確定売りをこなしながら上昇しており、ソフトバンクGが大きく下げる中でも大崩れは回避した。きょうの終値は62713円。ここから2000円下げたとしても6万円は下回らない。この先は証券会社のリポートなどでも日経平均の見通しを引き上げる動きが出てくると思われる。しばらくは買い方優位の流れが続くだろう。


【来週の見通し】
 堅調か。決算発表が多く、引き続き個別物色の活況が見込まれる。連日で注目度の高い企業の決算が出てくるが、13日に予定されているソフトバンクGの決算は中でも注目を集める。そして、金曜15日の引け後にはキオクシアHDの発表が控えている。キオクシアの業績に対する期待が高いだけに、売り急ぎは抑制されるだろう。足元ではAI関連が人気になっているが、AI関連以外でも決算を材料に評価が高まる銘柄は多く出てくると推測される。大型連休明けに日経平均が大きく水準を切り上げたこともあり、楽観ムードの強い地合いが続くと予想する。


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ