本日のロンドン為替市場のユーロドルは、イラン情勢に関するヘッドラインに警戒しながら、パネッタ伊中銀総裁やレーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストの講演を見極めていく展開となる。
4月末の欧州中央銀行(ECB)理事会ではインフレ高進への懸念が示され、早ければ6月11日のECB理事会にも利上げとの地ならしが進められた。
昨日、ナーゲル独連銀総裁は、向こう数週間でインフレ見通しが大幅に改善しなければ、6月に利上げが必要になる可能性があるとの認識を示した。「紛争が長期化すればするほど、金融政策面での介入がなければインフレが高止まりするリスクが増大する」と述べた。
本日は、パネッタ伊中銀総裁やレーンECB専務理事の講演での利上げへの言及に注目することになる。
一方で、イラン情勢の不透明感から原油やガス価格が高止まりしており、ドイツやユーロ圏の景況感悪化と物価上昇懸念、スタグフレーションへの警戒感が高まっている。
欧州中央銀行(ECB)が先日発表した3月の消費者調査では、ユーロ圏の1年先インフレ期待が4.0%に急上昇し、3年先も3.0%へ上昇していた。GDP見通しはマイナス2.1%に悪化し、失業率予想も上昇していた。
昨日は、トランプ米政権による「プロジェクト・フリーダム」が開始され、米中央軍がイランの小型船舶を撃沈と報じられ、イラン側からのミサイル攻撃報道もあり、イラン情勢は予断を許さない状況が続いている。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1785ドル(5/1高値)
・ユーロ円:184.94円(日足一目均衡表・転換線)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1581ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:182.81円(5/4安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
