
中東に位置するトルコの通貨リラを取り巻く環境を分析し、トルコリラの今後の値動きを予想した。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也 X(Twitter)
外貨準備、21年6月以来の水準に減少
3月27日時点におけるトルコ中銀の総外貨準備高は552億9000万ドルとなり、2021年6月以来の水準に減少した。中銀は、3月後半の2週間で118.4トンの金準備を放出したことを明らかにしている。中東紛争が激化する中、中銀がリラ買い介入を継続していた可能性が高いことを示すデータであろう。なお、トルコの総外貨準備高は2020年11月に403億7300万ドルまで減少し、「トルコ危機」をさらに悪化させてしまった経緯がある。今回も500億ドルを下回るようだと、リラを支えるための介入が、むしろ「外貨準備不足」によるリラ安を誘発することになりかねない。米国とイランの停戦合意は、中銀のリラ買い介入の必要性を低下させる点で、ひとまずの安心材料だが、仮に中東情勢が再び悪化した場合は、あらためて介入を迫られることも考えられるため注意が必要だろう。
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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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