8日の日経平均は大幅に4日続伸。終値は2878円高の56308円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1383/値下がり168。日本経済新聞で上場来初の配当を検討していると報じられたキオクシアが18.6%高となり、上場来高値を更新。古河電工、住友電工、フジクラがそろって2桁の上昇率となるなど、電線株が騰勢を強めた。これまで原油高を材料に嫌われていた業種に見直し買いが入っており、旭化成や三井化学など化学株や、横浜ゴムや住友ゴムなどタイヤ株が急伸。大型案件を2件受注したと発表したACSLが急騰した。
一方、NY原油が時間外で急落したことを受けて、INPEXが大幅安。地政学リスクの高まりが海上運賃の上昇につながるとの思惑から足元で強く買われていた日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社がそろって下落した。決算が市場の期待に届かなかったサカタのタネが急落した。
日経平均は4桁の上昇。高く始まり、場中も上げ幅を広げ続けて実体の長い陽線を形成した。停戦に関するニュースを受けて為替市場では円高(ドル安)が急速に進行したが、トヨタなど自動車株も軒並み大幅高となるなど、これをネガティブ視する動きは見られなかった。今後もトランプ大統領の言動には振り回されるだろうが、2週間の停戦が決まり、株式にも強い動きが見られたことから、目先は売りが出づらくなる公算が大きい。
本日の欧米市場にはポジティブな影響が想定される。日本株は先んじて大きく上昇しており、あす一段高となるハードルは高い。それでも米国株の引け味が良かったり、原油価格が一段と下落するようなら、リスクオンの地合いが継続する可能性はある。反動で下げた場合でも、押し目は積極的に拾われるだろう。
きょうの終値は56308円。今回の中東リスクが市場で意識されたのは3月2日だが、3月3日の終値56279円を上回っており、3月の下げ分の大半を戻したことになる。きょうレベルの上昇が再度見られるようなら、今年2月27日につけた史上最高値の58850円(終値)にも届く。停戦期間中に高値を更新する動きが見られるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
